公認会計士は何歳までなれる?就職状況と併せて徹底解説しちゃいます!

公認会計士

公認会計士って何歳までなれるのかな?

何歳までに受からないと就職が厳しいとかあるのかしら。

公認会計士を目指そうと考えている皆さんの中にはこのような疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、公認会計士試験の受験に年齢制限はありません!

もちろん、20代や30代の若手のほうが受験する人は多いですが、公認会計士は何歳からでも目指すことが可能な資格です。

今回は公認会計士と年齢の面に焦点を当て、”公認会計士は何歳まで目指すことができるのか”という疑問に対し、深堀りして解説していこうと思います。何歳までなら大手監査法人に就職できるのかについても詳しく解説していきますよ^^

現役会計士の筆者が自身の体験等も踏まえ、丁寧に解説しますので、是非最後までお付き合いいただけたら、嬉しいです!

公認会計士は何歳までなれる?

結論から申し上げますと、公認会計士は何歳からでもなれます!

公認会計士には国家公務員のような受験のための年齢制限がありません!

これは公認会計士試験の運営を担う公認会計士・監査審査会のHP(公認会計士試験に関するQ&A)においても明確に記載がなされています。

Q.公認会計士試験に受験資格の制限はありますか?
A.受験資格の制限はありません。年齢、学歴、国籍等にかかわらず、どなたでも受験することができます。
出典:公認会計士・監査審査会HP

つまり、公認会計士という資格はどんな人でもゲットするチャンスがあるのです!

では実際の公認会計士試験合格者の年齢層はどれくらいなのでしょうか。次でみてみましょう。

実際の合格者の年齢

以下は公認会計士・監査審査会が公表している「令和5年 公認会計士試験 合格者調」から抜粋したものです。

合格者構成比は30歳未満の合格者で約85%を占めますが、30歳以上で挑戦し、合格している人も10%以上いることが分かります。

なお、冒頭で公認会計士試験は何歳からでも挑戦できる試験とお伝えしましたが、公認会計士試験は勉強時間をいかに確保できるかが合格を大きく左右するため、勉強時間を確保しやすい大学生等が目指しやすい試験になっている現状があります。令和5年度の合格者の平均年齢は24.5歳でした。

なるほどね。合格者の実態は分かったわ。

ちなみに、合格できたのはいいけど、就職できなかったら困るわよね。

就職は何歳まで可能なのかしら。

そこで次は公認会計士試験合格者が何歳まで就職できるのかについて解説したいと思います。

公認会計士は何歳まで就職できる?

公認会計士試験合格前に職歴がある人であれば、何歳からでもその職歴に応じ、就職が可能になるため、今回は職歴がない場合にスポットを当てて解説します。

公認会計士試験に合格すると、多くの人が監査法人に就職することを検討すると思いますが、大手監査法人の場合、職歴がない状態で就職できるのは30代までがボーダーラインになります。

(参考)日本の4大監査法人

  • 新日本有限責任監査法人(EY)
  • 有限責任監査法人トーマツ(Deloitte)
  • 有限責任あずさ監査法人(KPMG)
  • あらた有限責任監査法人(PwC)

実際に筆者は大手監査法人の1つに入社しましたが、筆者の同僚にも何名か30代職歴なしで入ってきた方がいました。

【職歴なしの同僚のパターン】

  • ずっと予備校で勉強をしていた人
  • アルバイトと平行で勉強を続けた人
  • 公認会計士試験に受からないため、一度、社会人になったものの、やはり公認会計士が諦めきれず、会社をやめて勉強した人

詳細は以下の「公認会計士は30代職歴なしでも就職できる!注意点と併せて徹底解説します!」の記事で解説していますが、30代で職歴がない場合でも現在の就職状況であれば、大手監査法人に入社することは十分可能なため、そこはあまり気にせずに勉強に励んでいただければと思います。

ただし、30代職歴なしで就職する場合、20代の試験合格者と戦うことになるため、就活対策はかなり力を入れ、様々な質問に答えられるようにしておきましょう。

公認会計士は30代職歴なしでも就職できる!注意点と併せて徹底解説します!

40代で職歴がなかったらどうすればいいんだ。

そんな方もいると思いますので、大手監査法人以外の公認会計士の就職先も簡単にご紹介しておこうと思います。今回は職歴なしの場合の最初の就職先としてどれくらいおすすめかの”おすすめ度”も併せて記載しています。

準大手(中小)監査法人【おすすめ度★★★】

せっかく公認会計士になったのだから、監査をやりたい!という方は大手監査法人だけでなく、準大手や中小監査法人にも目を向けてみましょう。

例えば、4大監査法人には規模は劣るものの、以下の6つの監査法人は準大手監査法人として大変有名ですので、是非チェックしてみてください!

  • 仰星監査法人
  • 三優監査法人
  • 太陽有限責任監査法人
  • 東陽監査法人
  • 優成監査法人
  • 京都監査法人

また、日本には200以上の中小監査法人がありますので、自身の条件や性格にあった監査法人を探してみましょう。

民間企業の経理部【おすすめ度★★★】

民間企業の経理部では公認会計士は引く手あまたです。特に経理部員は簿記の知識が必要であり、誰もが出来る仕事ではないことから、人手不足が続いています。公認会計士の知識が思う存分発揮できる職種なため、是非検討してみてくださいね^^

【PR】経理部門への就職・転職を考えている方がいましたら、以下のヒュープロのサイトがおすすめですので、登録しておくと良いでしょう。

民間企業の内部監査室、経営企画部【おすすめ度★★】

また、内部監査室や経営企画部でも公認会計士の知識が役に立ちます。例えば、経営企画部では経営者が決めた経営方針をもとに具体的な予算や目標値の策定を行ったり、市場や競合他社のデータを収集・分析し、経営戦略を立案、各部門への指示・管理等を行います。

ただし、企業によっては実務経験を重視するところも多く、初めての就職先というよりは、転職先として異動する人が多い印象です。

会計・税理士事務所【おすすめ度★★★】

会計事務所や税理士事務所では、主に企業や個人事業主の経理業務の代行(記帳代行や決算業務等)や税務申告の代行・サポート等を行います。

ここでも公認会計士の知識は存分に活かせるため、監査法人以外を考えている人にとっては良いかもしれません。

コンサルティング会社【おすすめ度★】

監査法人に入らずに、コンサルティングファームを目指す人もいます。

ただし、会計や経営のコンサルタントになるためには、ある程度民間企業や経営の流れを知ってからのほうが良いため、実務経験取得後の転職先として視野に入れるのがおすすめです。

では、最後に公認会計士は何歳までに目指した方が良いのかについて、筆者個人の意見を少しお伝えさせて下さい。

公認会計士は何歳までに目指せばいい?

いくら目指すと言ったって、”20代、30代が限度だ”という意見もありますが、筆者は夢は何歳からでも叶うし、目指して良いと思っています。

特に公認会計士は難関資格なだけあり、取得すると自分の人生が大きく変わるチャンスにもなります。監査法人や民間企業の経理部で働くことができるだけでなく、独立して自身で会計・税理士事務所を立ち上げる等、人生の選択肢も広がることでしょう。

実際に80歳を超えても現役でバリバリ働かれている公認会計士の方もいます。

何歳からでも遅いことなんてないです!人生一度きりなので、年齢に囚われず、夢に向かって突き進むカッコいい大人でありたいですね。

まとめ

今回ご紹介した通り、公認会計士は年齢制限がなく、何歳からでも目指すことが可能な資格です。

公認会計士は難易度は高いものの、人生の選択肢を大きく広げてくれる期待値の高い資格でもあるため、年齢に囚われず、目指してみても良いのではないでしょうか。

皆さんの夢が叶うことを応援しています!

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