【現役会計士が解説】簿記1級までの勉強時間を簿記2級から丁寧に説明します!

簿記2級から簿記1級までってどれくらい勉強すればいいのかな?

簿記2級と簿記1級の違いを詳しく知りたいわね。

簿記2級に合格した皆さんの中には簿記1級を視野に入れている方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、簿記1級に合格するためには、簿記2級取得後、プラスで約680時間の勉強が必要です。

今回は簿記2級から簿記1級までに必要な勉強時間及びそれぞれの違いを深堀りして解説してみようと思います。

この記事は簿記2級を取得後、簿記1級を目指す方に必見の記事内容となっております。

現役会計士(簿記1級~3級も保有してますよ^^)の筆者が丁寧に解説しますので、是非最後までお付き合いください!

簿記2級と簿記1級の違い

まずは簿記2級と簿記1級の範囲及び合格率についてそれぞれみていきたいと思います。

簿記2級の範囲及び合格率

以下は簿記2級の試験科目及び試験時間、合格基準になります。

試験科目試験時間合格基準
商業簿記90分70%以上
工業簿記(原価計算含む)

また、合格率については以下の通りです。

合格率
168(2024.11.17) 28.8%
167(2024.6.9)22.9%
166(2024.2.25)15.5%
165(2023.11.19)11.9%
164(2023.6.11)21.1%
163(2023.2.26)24.8%

次に簿記1級をみてみましょう。

簿記1級の範囲及び合格率

以下は簿記1級の試験科目及び試験時間、合格基準になります。

試験科目試験時間合格基準
商業簿記/会計学90分70%以上(ただし、1科目ごとの得点は40%以上)
工業簿記/原価計算90分

また、合格率は以下の通りです。

合格率
168(2024.11.17)15.1%
167(2024.6.9)10.5%
165(2023.11.19)16.8%
164(2023.6.11)12.5%
162(2022.11.20)10.4%
161(2022.6.12) 10.1%

それぞれの範囲をみていただくとお分かりの通り、簿記1級は簿記2級の内容に追加して「会計学」「原価計算」が出題され、試験時間も倍になっていることがお分かりいただけるかと思います。

つまり、簿記1級では計算問題だけでなく、理論問題(論述)が出題され、また、簿記2級ではサラッとしかでなかった原価計算もより専門的な知識が求められることになります。

具体的な試験範囲の詳細は商工会議所が出している出題区分表をご参照ください。

さらに、簿記1級は簿記2級と比べ、合格率がぐっと下がるため、かなり難易度が上がることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

これはかなり勉強しないと簿記1級に合格するのは難しそうだな。

実際に筆者の経験上、各資格の難易度を10段階で表すと以下の通りであり、簿記2級と簿記1級には難易度にかなりの差があります。

資格難易度
簿記2級、3級1〜2
簿記1級6〜7
公認会計士10

簿記2級に合格できたから、簿記1級もそんなに苦労せず合格できるだろうと思っていたら、大間違いです。(実際に当時の筆者が痛い目に遭いました^^;)

公認会計士短答式試験には合格しても、簿記1級は不合格だった人がいると言われるぐらい簿記1級は難しいとされています。

実際に世の中からも以下のような声が上がっています。

そのため、目指す方は覚悟を持って簿記1級と向き合うようにしましょう。

では、具体的に簿記2級から簿記1級まではどれくらいの勉強時間が必要になるのでしょうか。

次章でみていきたいと思います。

簿記2級から簿記1級までの勉強時間とスケジュール

勉強時間

今回は筆者の当時の実際の勉強時間を使用し、簿記2級から簿記1級合格までの勉強時間を割り出してみたいと思います。

筆者の月別勉強時間の推移をグラフで表すと、以下の通りです。

簿記2級までは360時間、簿記1級までは1040時間かかっています。

つまり、簿記2級から簿記1級合格までには約680時間の勉強時間が必要になることが分かります。

まだ、そんなに勉強する必要があるのね!

では実際の勉強スケジュールも立ててみましょう。

スケジュール

簿記2級から簿記1級までは約7ヶ月(※)あり、前述した通り必要な総勉強時間は680時間です。

※11月に簿記2級合格、6月に簿記1級の合格を目指すと仮定

680時間÷7ヶ月≒97時間

1ヶ月あたりに必要な勉強時間は約97時間ですね。

週休1日とし、週6日で勉強するとした場合、以下の通り1日4時間は勉強時間を確保する必要があります。

97時間÷24日≒4時間

また、もし2月に簿記2級合格、6月に簿記1級の合格を目指すと仮定した場合は以下の通りです。

680時間÷4ヶ月=170時間

1ヶ月あたりに必要な勉強時間は約170時間ですね。

週休1日とし、週6日で勉強するとした場合、以下の通り1日7時間は勉強時間を確保する必要があります。

170時間÷24日≒7時間

いかがでしょうか。

これはあくまで一例ですのて、皆さんには自身にあったスケジュールを組み立ててほしいと思います。

簿記1級を目指すなら公認会計士短答式試験も視野に!

簿記1級を目指すのであれば、会計の最高峰の資格と言われている公認会計士も視野に入れてみましょう。

ぶっちゃけ、簿記1級まで合格できるのであれば、公認会計士短答式試験まであと一歩のところまで来ているため、ここで勉強を終わらせるのはもったいないです。

筆者の感覚では簿記2級と簿記1級の難易度の差より、簿記1級と公認会計士短答式試験の難易度の差のほうが少ないです。

簿記1級を取るのは必然として、公認会計士試験も少し考えてみてはいかがでしょうか。

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もし、簿記1級合格後、公認会計士短答式試験までのスケジュールが知りたい方は以下の記事もご参照ください!

簿記1級から公認会計士短答式試験までってどれくらいかかかるの?範囲から勉強時間まで丸わかり!

よくある質問

Q1.簿記1級を取得するか迷っています。簿記1級は取得したほうがよいですか?

A1.正直なところ、簿記2級を取得していれば、ある程度の企業で通用するため、簿記1級はオーバースペックと言われることもあります。しかしながら、以下に当てはまる方は簿記1級まで取得したほうが良いです。

  • 大企業へ就職したい人
  • 公認会計士や税理士を目指す人
  • メーカーで働きたい人
  • 収入を上げたい人

理由の詳細については以下の記事で解説していますので、是非併せて読んでみてください。

簿記1級は取っても意味ないの?現役会計士が真相を徹底解説しちゃいます!

Q2.簿記1級では新たに理論問題が出るからまずは理論から手を付ければいいのかな?

A2.もし、何から手を付ければ良いか分からない方がいましたら、まずは計算問題から理解できるようにしてください!

簿記1級や公認会計士試験は計算問題の配点が高いため、計算問題が解けないと合格が遠のきます。

また、簿記1級や公認会計士試験の理論問題は計算問題の理解をより補完してくれるものであり、計算問題が分かっていない状態で理論問題に手を出すのは正直、効率か悪いです。

よって、皆さんはまずは計算問題を解けるようになりましょう!

まとめ

今回は「【現役会計士が解説】簿記1級までの勉強時間を簿記2級から丁寧に説明します!」のテーマでご紹介させていただきました。

簿記2級と簿記1級には難易度にかなり差があるため、目指す方は覚悟を持って勉強と向き合ってほしいと思います。

簿記1級は難易度が高い分、取得できる人も少ないため、取得できたら自身にとって大きな価値になりますね(*^^*)

皆さんの健闘を祈っています!

最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!

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