簿記1級から公認会計士短答式試験までってどれくらいかかかるの?範囲から勉強時間まで丸わかり!

公認会計士

簿記1級から公認会計士短答式試験までってどれくらい勉強すればいいのかな?

簿記1級と公認会計士短答式試験の違いを詳しく知りたいわね。

簿記1級に合格した皆さんの中には公認会計士を視野に入れている方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、公認会計士短答式試験では企業法や監査論が追加され、簿記1級取得後、プラスで最低1,000時間(企業法400時間、監査論200時間、財務会計論300時間、管理会計論100時間)の勉強時間が必要です。

今回は簿記1級から公認会計士短答式試験までに必要な勉強時間及びそれぞれの範囲を深堀りして解説してみようと思います。

この記事は簿記1級を取得後、公認会計士を目指す(迷っている)方に必見の記事内容となっております。

現役会計士(簿記1級~3級も保有してますよ^^)の筆者が丁寧に解説しますので、是非最後までお付き合いください!

簿記1級と公認会計士短答式試験の範囲の違い

まずは簿記1級と公認会計士短答式試験の範囲についてそれぞれみていきたいと思います。

簿記1級の範囲

以下は簿記1級の試験科目及び試験時間、合格基準になります。

試験科目試験時間合格基準
商業簿記/会計学90分70%以上(ただし、1科目ごとの得点は40%以上)
工業簿記/原価計算90分

次に公認会計士短答式試験の試験範囲をみてみましょう。

公認会計士短答式試験の範囲

以下は公認会計士短答式の試験科目及び試験時間、配点、合格基準になります。

試験科目試験時間配点合格基準
企業法60分100点70%〜80%以上※(試験科目のうち1科目につき、その満点の40%未満の得点 があり、且つ、答案提出者の下位から遡って33%の人数に当たる者と同
一の得点に満たない者は不合格)
管理会計論60分100点
監査論60分100点
財務会計論120分200点

※合格基準は毎回変動する。

それぞれの範囲をみていただくとお分かりの通り、公認会計士短答式試験は簿記1級の内容に追加して「企業法」「監査論」が出題されることがお分かりいただけるかと思います。

では、具体的に簿記1級から公認会計士短答式試験まではどれくらいの勉強時間が必要になるのでしょうか。

次章でみていきたいと思います。

公認会計士短答式試験までの勉強時間

今回は筆者の当時の実際の勉強時間を使用し、簿記1級から公認会計士短答式試験までの勉強時間を割り出してみたいと思います。

まず初学者が公認会計士短答式試験までに必要な総勉強時間は約2000時間になります!

次に筆者が簿記1級合格までにかかった勉強時間は約1,000時間です!

つまり、簿記1級から公認会計士短答式試験までは約1,000時間の勉強時間が必要になることが分かります。

ちなみに、筆者が公認会計士短答式試験までにかかった実際の勉強時間については以下の記事で詳しく解説していますので、併せて読んでみてくださいね↓^^

公認会計士 短答式試験までの勉強時間!合格者が実績と合格の秘訣を大公開!!

では、具体的に科目別ではどれくらい勉強する必要があるのでしょうか。

簡単にまとめると以下の表の通りです。

試験科目勉強時間
企業法400時間
管理会計論100時間
監査論200時間
財務会計論300時間

ちなみに筆者も企業法と監査論は簿記1級取得後に力を入れて勉強しました!(というより、時間がなくて簿記1級取得後にしか勉強できませんでした^^;笑)

では、科目別の時間について次章より詳しくみていくことにしましょう。

企業法

勉強時間目安400時間

勉強時間の目安は以下の記事にも掲載があります↓

公認会計士試験 企業法|公認会計士の転職・求人【マイナビ会計士】
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企業法は会社の設立に関するルールや手続き等を学ぶ科目で、商法・会社法・金融商品取引法を学びます。(特に会社法からの出題が多いです。)

初学者の場合、知識ゼロからの学習となり、また暗記する内容も多いため、約400時間ほどは勉強時間が必要になるかと思います。

監査論

勉強時間目安200時間

勉強時間の目安は以下の記事にも掲載があります↓

公認会計士試験 監査論|公認会計士の転職・求人【マイナビ会計士】
公認会計士を目指す方へ 公認会計士試験の科目監査論。会計士の転職・求人・募集ならマイナビ会計士。マイナビだから提案できる豊富な求人バリエーションと確かな転職コンサルティングであなたの転職をサポート。

監査論では公認会計士の独占業務である「監査」について学びます。

意外と学ぶ内容は多くないため、勉強時間は約200時間ほどとなります。

公認会計士短答式までは簿記1級と短答式の大きな違いである企業法と監査論をメインに勉強すればいいんじゃないの?

企業法と監査論はもちろん大切なのですが、財務会計論と管理会計論も絶対に忘れちゃいけません!

簿記1級と公認会計士短答式試験の大きな違いは「企業法」と「監査論」のため、その2つをメインに勉強すれば良いと考えたそこのあなた!それ、ちょっと違います!

財務会計論と管理会計論の配点をもう一度、おさらいしてみましょう。

試験科目試験時間配点合格基準
企業法60分100点70%〜80%以上※(試験科目のうち1科目につき、その満点の40%未満の得点 があり、且つ、答案提出者の下位から遡って33%の人数に当たる者と同
一の得点に満たない者は不合格)
管理会計論60分100点
監査論60分100点
財務会計論120分200点

公認会計士短答式試験の半分以上(300点/500点)の点数を財務会計論管理会計論が占めています。

そのため、総勉強時間の中にこの2つの科目の勉強時間も必ず入れるようにしましょう!

財務会計論

勉強時間目安300時間

簿記1級から公認会計士短答式試験までの総勉強時間1000時間から企業法と監査論の勉強時間600時間を引いた残り400時間のうち、筆者の実体験から算定した目安の時間となります。

財務会計論は簿記1級と大きく内容に差はありませんが、配点が200点となっており、1番比重が大きいです。

また、計算問題は継続して問題を解かないと忘れてしまいます。

そのため、可能であれば、1日約2時間ほどは財務会計に時間を割いてください。

なお、財務会計論では理論問題も出題されますが、簿記1級よりも詳細な内容を知っておく必要があるため、こちらも注意が必要です。

公認会計士短答式試験までには理論問題にも少し力を入れましょう。

管理会計論

勉強時間目安100時間

正直、簿記1級の内容が解ければ計算問題及び理論問題は問題ないかと思います。

そのため、1日〜2日に1回程度、計算及び理論問題をやる時間を取れたら良いでしょう。

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では次に実際の勉強スケジュールを立ててみたいと思います。

公認会計士短答式試験までのスケジュール

簿記1級から公認会計士短答式試験までは約6ヶ月あり、前述した通り必要な総勉強時間は1000時間です。

1000時間÷6ヶ月≒167時間

1ヶ月あたりに必要な勉強時間は約167時間ですね。

週休1日とし、週6日で勉強するとした場合、以下の通り1日7時間は勉強時間を確保する必要があります。

167時間÷24日≒7時間

この7時間の内訳を考えると、おおよそ以下の通りに勉強することになると思います。

試験科目1日あたりの勉強時間
企業法2.5〜3時間
管理会計論1時間
監査論1.5時間
財務会計論2〜2.5時間

いかがでしょうか。

簡単に算定しただけですが、なんとなく1日あたりの勉強のスケジュール感が掴めたのではないでしょうか。

まとめ

今回は簿記1級から公認会計士短答式試験までの勉強時間や範囲を網羅的にご紹介させていただきました。

正直、簿記1級が取得できたのであれば、公認会計士を目指せる能力があると思いますので、目指しても損はないかと思います。

この記事を参考にご自身用にスケジュールを立ててみていただければ嬉しいです。

最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!

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