公認会計士試験と就活って並行できるの?おすすめしない理由を丁寧に解説します!

公認会計士

公認会計士試験と就活を並行したいな。

大学生3年生頃になると、誰もが考えるのが就活ですよね。

周囲が就活をはじめると、なんだか置いていかれた気分になる人も多いと思います。(実際に筆者も当時、内定をもらう周りをみてかなり焦りました。)

皆さんの焦る気持ちはとても分かりますが、結論的には、公認会計士試験と就活は並行しないほうが良いです!

今回は公認会計士試験と就活を並行しないほうが良い理由から公認会計士が就職できないという噂まで公認会計士と就活の関係性を深堀りして解説してみたいと思います。

この記事を読み、皆さんが覚悟を持って自身の将来と向き合ってくれたら嬉しいです。

現役会計士が丁寧に解説しますので、是非最後までお付き合いください!

公認会計士試験と就活は並行できるの?

結論から申し上げますと、よほどのスーパーマンでない限りできません。

ネット上にも同じような質問をしている人がいました。

質問:会計士試験と就活の両方を大学4年で並行して行うのは難しいですか? 会計士試験の後から就活しても遅いような気もするのですが•••。

回答:就活と並行させて、公認会計士試験に合格した人は、私の周りではいませんね。 就活という大義名分ができるので、公認会計士試験の勉強しなくなり、勉強についていけず、ドロップアウトするのが定番です。

引用:yahoo!知恵袋

つまり、公認会計士試験か就活かは並行するのではなく、どちらかの道に決め、覚悟を持って進んだほうが良いということがお分かりいただけると思います。

では、なぜ公認会計士試験と就活は並行しないほうが良いのでしょうか。

次章で詳しく解説します。

並行がおすすめできない理由

公認会計士試験と就活を並行するのがおすすめできない理由は以下の通りです。

  • 勉強時間が減る
  • どちらも中途半端で終わる可能性がある

それぞれ詳しく解説します。

勉強時間が減る

当たり前ですが、公認会計士試験と就活を同時にすると勉強時間が減ります。

この点、厳しいことを言うようですが、公認会計士試験はそこまで甘い試験ではありません。ライバル達の中には毎日10時間以上、死にものぐるいで机に向かっている人もいます。

特に公認会計士試験に合格するためには最低3000時間の勉強が必要になると言われており(むしろ筆者は勉強さえすれば誰でも合格の可能性がある試験と思っています)、勉強時間の確保が最重要課題となります。

この点、就活をするとそれだけでかなりの時間を取られるため、勉強時間が十分に確保できないという問題があります。

どちらも中途半端で終わる可能性がある

皆さんは複数のことを同時にできる器用な方でしょうか。

確かに、簡単なことであればできるかもしれませんが、三大国家資格の公認会計士と将来を左右する就活となると、話は別です。

どちらも難易度が相当高いため、両方とも得ようとすると、「ニ兎を追う者は一兎をも得ず」状態になるリスクがあります。

このようにどっちつかずになってどちらも中途半端になるぐらいなら、どちらかに絞って精一杯頑張ったほうが最終的には良い結果がついてきます。

そのため、皆さんには公認会計士試験と就活を並行するのではなく、どちらかに決め、がむしゃら挑んでいってほしいと思います。

筆者の体験談

実は筆者も就活するか迷った時期があります。

筆者の場合は大学2年生の時に短答式試験に合格しましたが、大学3年生の論文式試験に落ちたため、その際に就活するか迷いました。(少しの間、就活セミナーにも通いました。)

けれども、やはり両立はできませんでした。就活となると、1社受けるだけで丸一日潰れ、その分、ライバル達に勉強で遅れを取ることになります。

一見、就活と並行したほうが将来を考えると安全と思いがちですが、並行するとどちらも中途半端になり、自身が潰れるリスクが格段に上がります。

そのため、公認会計士試験と就活の並行はおすすめできません。(筆者の周りのメンバーで1人も就活と両立できた人はいませんでした。)

皆さんには一度、今後どうしたいのか、自身の将来と真剣に向き合って考えてみてほしいと思います。

両立しないほうがいいのは分かったけど、公認会計士になっても就職できないって噂を聞いたことがあるわ。

公認会計士は就職できない!?

実は巷では公認会計士になっても就職できないという噂があります。

せっかく苦労して公認会計士になっても就職できなかったら、意味がありませんよね。

そんなの困るわ!!

結論から申し上げますと、公認会計士になれば就職は全然できます。

具体的に計算してみましょう。

まず、過去3年間の公認会計士試験合格者数を確認すると、いずれも1,400人強で推移しています。

年度合格者数
令和3年1,360人
令和4年1,456人
令和5年1,544人

次に、公認会計士試験合格者の主な就職先である4大監査法人の採用数を推定します。

有限責任監査法人トーマツの採用サイトの募集要項に、新卒の採用予定者数は300名程度と記載があるため、この情報をもとに採用数を推定すると、以下の通りとなります。

監査法人採用数備考
新日本有限責任監査法人

300人トーマツと同様の採用数と想定
有限責任監査法人トーマツ300人トーマツと同様の採用数と想定
有限責任あずさ監査法人300人トーマツと同様の採用数と想定
あらた有限責任監査法人200人規模を考慮し、200人と想定。
合計採用数1,100人

いかがでしょうか。

1,400人強の合格者に対し、4大監査法人だけで1,000人以上の採用枠を設けています。

これだけ見ても、現在の監査法人への就職がそこまで厳しい状況ではないことが分かると思います。

さらに、1,400人の合格者の中には民間企業やコンサルティング会社を志望される方や大学在学中の方もいるかと思いますので、競争率はさらに低いものとなります。

なお、公認会計士と就職の関係性については以下の記事で詳細に解説していますので、是非併せて読んでみてくださいね^^

公認会計士の資格を取っても就職できない!?嘘か本当か現役の私が解明します!

まとめ

今回は「公認会計士と就活って並行できるの?おすすめしない理由を丁寧に解説します!」のテーマでご紹介させていただきました。

繰り返しになりますが、公認会計士試験と就活の並行はおすすめできませんので、皆さんもどちらかに絞って、精一杯進んでいってほしいと思います。(どちらが正解というのはないので、皆さん自身が真剣に考え、決めてくださいね^^)

最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!

 

 

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