公認会計士が無理ゲーな理由10選!攻略法と併せて徹底解説しちゃいます!

公認会計士

公認会計士は無理ゲーって聞くけど、本当かしら。

無理ゲーと言われる理由が知りたいな。

「公認会計士は無理ゲーだ」という噂を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

ネット上にも以下のような意見が広がっていました。

結論から申し上げますと、「公認会計士は無理ゲー」と言われる理由はいくつかありますが、筆者は“勉強さえすれば誰でも合格の可能性がある”のが公認会計士試験と考えています。

そこで今回は「公認会計士は無理ゲー」と言われる理由10選をご紹介するとともに、筆者が考える公認会計士試験の攻略法等を併せてご紹介したいと思います。

この記事を読めば、公認会計士が無理ゲーと言われる理由を事前に把握し、目指す前の心構えができるだけでなく、ライバル達には教えたくない攻略法も併せて学べちゃいます^^

現役会計士の筆者が丁寧に解説しますので、是非最後までお付き合いいただけると嬉しいです!

公認会計士が無理ゲーな理由10選

ネット上の意見や自身の経験から公認会計士が無理ゲーと言われる理由を10個挙げてみました。

  • 試験範囲が広い
  • 勉強期間が長い
  • 合格率が低い
  • 試験の日数が長い
  • 受験チャンスが少ない
  • どの科目も落とせない
  • ライバルが強い
  • 周囲との差に焦る
  • 公認会計士になれない可能性もある
  • 一生勉強の世界

それぞれ詳しく解説します。

試験範囲が広い

公認会計士試験は短答式試験と論文式試験に分かれていますが、試験範囲がとにかく広いです。

短答式試験と論文式試験の詳細を表にまとめてみました。

短答式論文式
試験開催日程年2回
(5月、12月)
年1回
(8月)
科目4科目
・財務会計論
・管理会計論
・会社法
・監査論
必須5科目+選択科目
・財務会計論
・管理会計論
・監査論
・企業法
・租税法
・経営学、経済学、民法、統計学の中から1つ
回答方法マークシート形式記述式
合格点総点数の70%を基準として、審査会が相当と認めた得点比率52%の得点比率を基準として、審査会が相当と認めた得点比率

財務会計論だけでも、ものすごいボリュームですが、それに加え管理会計論、監査論、企業法…と何科目も勉強をしないといけません。

実際に勉強を始めてみないとイメージできないと思いますが、皆さんの想像を遥かに超える勉強量になります。(筆者の部屋のカラーボックス3段分以上、テキストや問題集で埋まりました^^;)

なお、公認会計士試験についてあまり知らない方は書店等に簿記や公認会計士のコーナーがありますので、覗いてみると良いかもしれません。

勉強期間が長い

試験範囲が広い分、もちろん勉強時間もかなり必要となります。

皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、公認会計士試験合格までには最低3000時間は必要とされており、多くの人が約2年〜4年は学習しています。(たまに10年以上勉強している強者もいますよ。)

長期戦になるため、モチベーションを維持するのが難しく、多くの人が脱落してしまう試験です。

合格率が低い

公認会計士試験の合格率は以下の通りです。

短答式合格率2022年2023年2024年
第1回(12月)12.1%10.3%10.7%
第2回(5月)7.9%8.8%

※合格者数÷答案提出者数で算定

論文式合格率2021年2022年2023年
8月34.1%35.8%36.8%

※合格者数÷論文式試験受験者数で算定

引用:公認会計士・監査審査会HP

特に短答式試験の合格率は約10%とかなり難易度が高いことが分かります。

筆者も勉強開始当初は10人ほどの仲間がいましたが、論文式試験の頃には一人ぼっちになっていました。(短答式の合格率10%を体現してますよね。笑)

【PR】
ちなみに、もし公認会計士資格スクールに迷われている方がいましたら、CPA会計学院をお勧めします。
CPA会計学院は公認会計士関連のダブルスクールでいま最も勢いがあり、合格者を多数輩出している学校です。私は別のダブルスクールですが、優秀な先輩・後輩・同期の多くがCPA会計学院の出身者ですので、質は保証します。

以下で簡単にCPA会計学院についてご紹介しますので、資料請求だけでもしてみてくださいね(*^^*)
【CPA会計学院について】
公認会計士の資格試験合格を目指す資格スクールを運営し、新宿校、水道橋校、早稲田校、日吉校、大阪梅田校を展開しています。 「考え方」を押さえ理解することを重視した講義と教材により「深い知識の習得」を促し、公認会計士試験合格者チューターや経験豊富な講師が校舎に常駐することにより、手厚いフォローを可能にしています。
【合格実績】
2023年公認会計士試験CPA会計学院合格実績
→全体の合格者数1,544名のうち、CPA会計学院の合格者数786名 CPA会計学院合格者占有率50.9%(約2.4人に1人がCPA会計学院の受講生)
【CPA会計学院の特徴】
●手厚く充実したサポート体制 公認会計士試験合格者チューターや経験豊富な講師も常駐しており、論点の質問から悩み相談まで、いつでもどこでも質問・相談ができる体制を構築しています。
●利用者に最適な学習環境 校舎・ラウンジにある自習室はWi-fi完備、全席にコンセント配備、iPadレンタル、飲食スペースなどがあり、良質な学習環境を提供しています。
【資料請求はこちら↓↓】

試験の日数が長い

短答式試験は1日で終わりますが、論文式試験はなんと3日がかりで試験を行います。

しかも1番長い会計学(財務会計論)の受験時間はなんと3時間です!(いまじゃ椅子に3時間座っているだけでもキツいっす…)

極度の緊張の中、3日間集中力を保ち、精神状態を維持させるのはかなり大変だったりします。(もうあの緊張感はこりごりです^^;)

受験チャンスが少ない

近年、簿記検定等ではネット試験が始まり、受験の機会が大幅に増えたものの、公認会計士試験は短答式・論文式共に、受験のチャンスが少なく、この点も無理ゲーと言われている理由の1つです。

【受験日程】

  • 短答式試験:年2回→5月、12月に実施
  • 論文式試験:年1回→8月に実施

特に論文式試験は、1度落ちると翌年まで試験がないのね。受験生にはなかなかきつい条件ね。

 

 

 

どの科目も落とせない

公認会計士の試験範囲は前述しましたが、短答式・論文式ともに全ての科目で最低取らなければならない点数(足切りライン)が設けられています。

【足切りライン】

  • 短答式試験:各科目の得点比率において40%を満たさず、かつ答案提出者の下位から遡って33%未満となる科目がある場合、不合格になる事がある
  • 論文式試験:1科目でも得点比率が40%に満たない科目がある場合には、不合格となることがある

苦手な科目も最低ライン以上の点数は取らなければならないため、受験生は全ての科目をバランスよく勉強する必要がありますね。

ライバルが強い

公認会計士試験は学歴関係なく、勉強すれば誰でも合格できる試験ではあるものの、合格者数を多く出している大学はいずれも名門大学(慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学、中央大学等)であり、勉強することに慣れている人が多いです。

そのため、ライバル層の質が高く、この中で合格を勝ち取るのは至難の業と考える人も多いことでしょう。

なお、大学別の合格者数については以下の記事で詳細に解説していますので、是非併せて読んでみてください。

公認会計士試験の合格率を大学別にご紹介!資格に強い大学はここだ!!

周囲との差に焦る

公認会計士試験は受かるか分からない不安を抱えながら、勉強を続けなければなりません。

特に周囲が就職していくなか、勉強を続けるのは、自分だけが置いていかれている気持ちになり、精神的にかなり堪えます。

公認会計士になれない可能性もある

数年間浪人したとしても、公認会計士試験に合格さえしてしまえば、就職先等もたくさんありますが、万一なれなかった場合、すでに就職活動も他者より遅れ、さらに資格も取得できず、その後の社会人生活がかなり厳しいものになる可能性があります。(公認会計士を目指す1番のリスクはこれですね。)

「自分は落ちたらハローワークに行く予定でした」と話す監査法人の後輩がいて、他人事には感じられず、背筋が凍る思いをした記憶があります。

一生勉強の世界

公認会計士試験が終われば、勉強から開放されると思っているそこのあなた!

それ、間違っています!笑

公認会計士は一生勉強の世界であり、会計基準の変更や税制改正のたびに知識をアップデートさせる必要があります。(会社の財務諸表等を監査するのに最新の基準が分からないと困りますもんね。)

また、公認会計士試験に合格しても、もう一度、試験があるのをご存知でしょうか?

2年間の業務補助等と3年間の実務補習制度を経たあとに「修了考査」というとてつもなく難しい試験が待っているんです!

え!そうなの!?

修了考査の大変さについては以下の記事でも解説してますので、気になる方は読んでみてくださいね^^

公認会計士になって後悔した瞬間5選【現役会計士が大暴露!】

やっぱり公認会計士って難しいんだ。ちょっと自信なくなってきたな…

ここまでで公認会計士が無理ゲーと言われる理由を解説してきました。

しかしながら、安心してください!冒頭でも述べた通り、公認会計士試験は勉強さえすれば誰でも合格の可能性があります!

公認会計士試験は誰でも合格の可能性がある!

「公認会計士は無理ゲー」と言う人も多いと思いますが、実際のところ、公認会計士試験は勉強さえすれば誰でも合格の可能性があります。

なぜ、こう断言するかと言うと、実際に筆者が受験生の時の周囲のメンバーのうち、一定程度以上の勉強時間(公認会計士試験は最低3000時間以上は必要です)をこなした受験生はほぼ全員、公認会計士試験に合格したからです。

また、公認会計士と学歴は関係がないとされており、高卒だろうと、中堅大学だろうと、努力した人は合格を勝ち取っています。

なお、公認会計士と学歴や中堅大学との関係性については以下の記事で詳しく解説していますので、良ければ併せて読んでみてくださいね^^

公認会計士に学歴関係ないって本当?受験資格から職場の実態までお話しちゃうよ!

【結論】公認会計士試験は中堅大学でも全然受かる!資格に強い大学と併せてご紹介!

では次にお待ちかねの公認会計士試験の攻略法をご紹介したいと思います。

公認会計士試験の攻略法

筆者が受験を通して感じた公認会計士試験の主な攻略法を今回は3つ挙げさせていただきます。

  • 計算問題を先に固める
  • モチベーションのトップを試験当日に合わせる
  • 答練の結果に一喜一憂しない

それぞれ詳しく解説します。

計算問題を先に固める

まずは計算問題から解けるようになりましょう。理論は正直、最後の数ヶ月でどうにかなります。

一定程度の計算力がないと公認会計士試験は合格することか難しく、計算問題を理解するにはかなりの時間を要します。(逆に言えば、計算問題を先に固めてしまえば、かなり強いです!)

理論で点数を稼ぐには限界がありますので、計算問題が苦手な方も目を逸らさず、まずはひたすら計算問題をやりましょう!!

なお、計算問題の重要性については公認会計士試験の最初の難関である短答式試験に関する記事でも述べています↓是非併せて読んでみてください^^

公認会計士 短答式試験までの勉強時間!合格者が実績と合格の秘訣を大公開!!

モチベーションのトップを試験当日に合わせる

これ、意外と重要なんです。

たまに先に頑張りすぎて予備校の答練等で力尽きしてしまい、試験当日にモチベーションが落ちている優秀な受験生がいますが、こういう人は模試ではずっと合格圏内でも本番の試験で落ちやすいです。

筆者は自分の1番高い集中力を試験当日に合わせるため、「●月●日の試験で絶対受かる!!イケる!イケる!」と何度も心のなかで叫び、自分に言い聞かせるようにしていました。(カレンダーの試験日に印を付けて見るのも効果的かもしれませんね。)

そうすることで自分のテンションを試験当日に向けて高めていき、最高の自分で臨めるように心がけた結果、本番では普段以上の力を発揮できることが多かったです。

答練の結果に一喜一憂しない

皆さんは答練の結果に喜んだり、落ち込んだりしますか?

これ、正直無駄です。

答練でどんなに良い成績を取ろうと、悪い成績を取ろうと、公認会計士試験の合否には一切関係ありません。試験本番だけが皆さんの勝負の舞台です。

答練の成績を重視するあまり、自分の苦手分野の克服よりも、次の答練で出題される内容の復習をしてしまうことがあるかもしれません。

実はこれ、一時期の筆者のことです^^;

筆者の通っていた予備校は答練の成績上位者の名前が掲示板に張り出されるシステムだったので、これに載りたくて答練のための勉強をしてしまった時期があります。

しかし、これだと答練でよい成績を取れても、肝心の試験本番で不合格になりかねません。

筆者と同じように答練のための勉強をしてしまっている人は、何が重要かを再確認し、試験本番に向けて突っ走ってほしいと思います。

まとめ

今回は「公認会計士が無理ゲーな理由10選!攻略法と併せて徹底解説しちゃいます!」のテーマでご紹介させていただきました。

今回は無理ゲーな部分をメインに紹介させていただきましたが、公認会計士はリスクと同じぐらい価値のある資格です。

公認会計士になってよかった点については以下の記事で詳細に解説していますので、是非併せて読んでみてくださいね。

公認会計士になってよかったこと10選【現役会計士の意見を聞いてみよう】

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました