将来は公認会計士になりたいんだ。公認会計士に受かりやすい大学ってあるのかな?
ご自身や身近に公認会計士を目指している方がいる場合、“公認会計士試験に強い大学”があるのであれば、是非そこをお勧めしたいものですよね。
実際、公認会計士試験は誰でも受験可能な試験ですが、データを分析すると、合格者数の上位は例年、いくつかの大学に独占されていることが分かります。
そこで今回は、公認認会計士試験に強い大学を合格率が高い理由と併せて解説していこうと思います。
この記事は将来の職業として公認会計士を考えており、入学する大学を迷われている方に有益な情報を提供できるかと思います。
現役会計士の私が丁寧にお伝えするので、ぜひ最後までお付き合いください(_ _)
公認会計士の大学別合格率
各大学別の公認会計士試験合格者数は慶応義塾大学の三田会が集計・公表をしていますので、この数値を元に合格率を算定してみます。
見ていただくと分かる通り、過去5年間のいずれにおいても、慶應義塾大学、早稲田大学、中央大学、明治大学の4大学が上位4位を独占しており、大学在学・卒業者全体の約4割を占めていることが分かります。
この4大学はなぜ、ここまで合格率が高いのでしょうか。
合格率が高い理由
慶應義塾大学
公認会計士合格者輩出大学として特に有名なのが慶應義塾大学です。2021年時点で47年連続、大学別合格者数首位を記録しています。
慶應義塾大学は学内ダブルスクールの開校はないものの、大学生協と資格スクールの連携が強く、また商学部には会計研究室という受験生をサポートする機関があります。
さらに、「公認会計士 三田会」による先輩会計士と受験生との交流の機会も設けられており、縦のつながりが強いのも特徴です。
早稲田大学
慶應義塾大学に次いで合格者が多いのが、早稲田大学です。
商学部が支援する早稲田大学公認会計士講座(WUCPA)があり、 学部・学年関係なく日商簿記検定2・3級の指導を受けることが出来ます。
大学が支援する機関のため、割安な価格で受講できるのが特徴です。
中央大学
中央大学では大学の学内に「経理研究所」という公認会計士や簿記検定試験のためのダブルスクールを開校しています。
通学時間ゼロ、受講料は予備校等の半額以下、学部・出身高校は関係なしで、中央大学出身の講師陣が手厚く合格までフォローをしてくれます。
明治大学
明治大学にも「経理研究所」があり、公認会計士試験や簿記検定の合格を目指す人のために様々な講座(簿記検定3級〜1級は経理研究所、それ以降は提携専門学校へスライド)を開設しています。
さらに、明治大学では大学現役中に合格すると、なんと報奨金がもらえます!
公認会計士と学歴
ここまで読むと、「合格者が多いのは有名大学ばかりだし、やっぱり公認会計士には学歴が必要なんだ」と思う方がいると思いますが、実は公認会計士と学歴はほぼ関係がありません(^o^;)
試験本番の成績が良ければ、誰でも会計士になることができます!
ただ、大学受験で勉強することに慣れていたり、周囲の環境が整っていたり、同じ志を持つ仲間が多い…などと合格にたどり着きやすい要因はいくつかあるため、その要因が合わさった結果として合格率の高い大学というものが存在するのです。
公認会計士と学歴の関係については以下の記事で詳しく解説しておりますので、宜しければ併せて読んでみて下さいね^^
公認会計士に学歴関係ないって本当?受験資格から職場の実態までお話しちゃうよ!
大学生のための勉強スケジュール
公認会計士は大学在学中の合格率がとても高い試験です。
最後に
今回ご紹介した通り、公認会計士の合格率が高い大学は確かに存在しますが、どの大学に進もうとも、最終的に合格まで辿り着けるかはご自身の気持ち次第になります。
合格率上位として取り上げていない大学に進み、後から公認会計士になりたいと志しても、決して遅くはありません。
公認会計士に絶対になる!と心に決めている方は今回ご紹介した公認会計士に強い大学を参考にしていただき、将来の職業で迷われている方は他の様々な要素を加味して目指す大学を決めていただくのが良いかと思います^^