“公認会計士を目指す大学生のほとんどが公認会計士資格スクールとのダブルスクールをしている”
↑このような噂を耳にしたことはないでしょうか。
実際、これは事実です!
ただし、一部の大学では公認会計士や簿記検定試験合格を目指す「経理研究所」を開校し、学内でダブルスクールを完結させている場合もあります。
では、今回は具体的にダブルスクールを選ぶ基準からダブルスクール生の1日まで、大学生がダブルスクールをする場合のアレコレをあらゆる角度から解説してみたいと思います!
この記事を読めばダブルスクールに関する不安や疑問はスッキリ解決し、自分に合ったダブルスクールが見つかりますよ(*^^*)
現役会計士の筆者が実体験も踏まえ丁寧にお伝えします。ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!!
公認会計士を目指すにはダブルスクールが必要?
先にも述べた通り、ほぼ100%ダブルスクールが必要になります。
〜小話〜
筆者は合格後、大手監査法人に入社しましたが、同じ部署に配属された約30名の同期の中で、1名だけ公認会計士資格スクール等に通わずに独学で合格した人がいました。
ただ、上司や後輩をあわせてもこの方以外に独学で合格までたどり着いたと聞いたことはありません。
そのため、公認会計士を目指すのであれば、公認会計士資格スクールや経理研究所等の公認会計士に関する講座を開校しているスクールに身をおいたほうが良いと思います。
ちなみに、ダブルスクールは大きく以下の2種類に区分できます。
- 公認会計士資格スクール(資格の大原、TAC、CPA会計学院等)
- 経理研究所(学内ダブルスクール)
ダブルスクールというと1.の公認会計士資格スクールのイメージを持たれる方が多いと思いますが、大学内に経理研究所がある場合、公認会計士資格スクールには通わずに、経理研究所のみで公認会計士試験合格までたどり着く人もいます。
そこで、次章ではこの「経理研究所」について詳しくみてみましょう。
学内ダブルスクールって何?
「学内ダブルスクール=経理研究所」を開校している大学として有名なのが、中央大学と明治大学です。
中央大学
経理研究所では中央大学出身の現役公認会計士が合格までサポートを行ってくれます。
受講料は公認会計士資格スクールの約半額にも関わらず、現役合格率は50%超と高い実績を誇っており、公認会計士資格スクールに通わずに合格を目指すのであれば、中央大学の経理研究所はかなりお勧めです。
明治大学
また、明治大学でも公認会計士や簿記検定試験の合格を目指す人向けに様々な講座を開設しています。
簿記検定3級〜1級は経理研究所、それ以降は提携の公認会計士資格スクールで開講しており、中央大学と同様、受講料は公認会計士資格スクールと比べ安価に設定されています。
さらに、明治大学では大学現役中に合格すると、報奨金がもらえます!
残念ながら、私の進む大学に経理研究所はないのよね。
もちろん、経理研究所は一部の大学に限られていますので、多くの方が通うであろう公認会計士資格スクールについて次章より解説します!
有名な公認会計士資格スクール5つ
公認会計士試験のカリキュラムを設けている公認会計士資格スクールとして有名なのが、以下の5社です。
【PR】※資料請求は以下のリンクからできます↓
- 資格の大原→大原資料請求先
- 資格の学校TAC→TAC資料請求先
- CPA会計学院→【CPA会計学院】無料資料請求はこちら
- LEC東京リーガルマインド→LEC資料請求先
- クレアール→クレアール資料請求先
5つを比較してみましょう。
大原 | TAC | CPA | LEC | クレアール | |
---|---|---|---|---|---|
規模 | ◎ | ◎ | △ | ○ | △ |
合格者数 | ◎ | ◎ | ◎ | △ | △ |
費用面 | △ | △ | △ | ◎ | ◎ |
受講料 (初学者コース) | 約78万円 | 約79万円 | 約76万円 | 短答約28万円 論文約22万円※ | 約57万円 |
通信/通学 | 両方あり | 両方あり | 両方あり | 両方あり | 通信のみ |
おすすめ度 | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
どの公認会計士資格スクールでも時期によってはキャンペーンを行っており、割引価格で申し込めることも多いです。
LECは短答式試験と論文式試験ごとに受講料が分かれており、経済的負担が少ないのが特徴です。※なお、短答式試験に一発で合格すると論文式コースが50,000円で受講できます!
クレアールは通信講座のみで、通学講座はありません。
ちなみに公認会計士資格スクールの費用については以下の記事で詳細にご紹介していますので、是非併せて読んでみて下さい↓^^
公認会計士予備校の費用を完全比較!選ぶ基準をわかりやすく教えるよ!
【公認会計士】予備校のお金ない人必見!解決策を大公開します!
そのため、可能であれば公認会計士資格スクールはこの3社(大原、TAC、CPA会計学院)から選ぶことをオススメします。
でも、この中からどうやって選べばいいの?
では、次にダブルスクールを選ぶ基準をみてみましょう。
タブルスクールを選ぼう!
選ぶ基準
大原・TAC・CPA会計学院であれば会計士試験に合格するために十分な質と量の授業を提供しているため、あとは公認会計士資格スクールの雰囲気やスタッフの方と話した感触、立地・校舎数等を加味していずれの公認会計士資格スクールにするかを決定いただければと思います。
ただし、選ぶコースはよく吟味するようにして下さい!
このコース選択を誤ると、潜在的には公認会計士になれる人でも講座についていけなくなり、会計士を諦める結果となる可能性があります。
そんな!?それは大変じゃない!!どうすればいいの!?
具体的に、公認会計士資格スクールでは合格までの目標年数により、コースを選択しますが、大学に入るまで簿記に触れたことがない人は短答式試験の受験が勉強開始から2年目以降に設定されているコースを選択することを推奨します。
コース例 | 短答式受験時期 | コース選択のポイント |
---|---|---|
コース① | 勉強開始年の12月又は翌年5月 | 商業高校出身者等、簿記の知識を予め持っている人が多い。 簿記の知識がゼロの場合は講義の早さについていけない可能性がある。 |
コース②(初学者はこちらがおススメ!) | 勉強開始翌年の5月又は12月 | 簿記の知識がゼロからでも合格可能なコース。 初学者はこちらのコースがオススメ |
【PR】どうしても決まらない場合はここ!
ダブルスクールは自分との相性が重要なため、各ダブルスクールの方針や雰囲気等を確認して自分に合ったダブルスクールが見つかった方は是非そこで公認会計士を目指してください。
ただ、どうしても自分に合うダブルスクールが決まらない場合や迷っている場合はCPA会計学院をお勧めします。
CPA会計学院は公認会計士関連のダブルスクールでいま最も勢いがあり、合格者を多数輩出している学校です。
私は別のダブルスクールですが、優秀な先輩・後輩・同期の多くがCPA会計学院の出身者ですので、質は保証します。
以下で簡単にCPA会計学院についてご紹介しますので、資料請求だけでもしてみてくださいね(*^^*)
公認会計士の資格試験合格を目指す資格スクールを運営し、新宿校、水道橋校、早稲田校、日吉校、大阪梅田校を展開していま
【合格実績】 2023年公認会計士試験CPA会計学院合格実績
→全体の合格者数1,544名のうち、CPA会計学院の合格者数786名 CPA会計学院合格者占有率50.9%(約2.4人に1人がCPA会計学
【CPA会計学院の特徴】
●手厚く充実したサポート体制 公認会計士試験合格者チューターや経験豊富な講師も常駐しており、論点の質問から悩
●利用者に最適な学習環境 校舎・ラウンジにある自習室はWi-fi完備、全席にコンセント
スタートする時期
思い立ったら早速行動しましょう!
公認会計士試験は勉強時間の確保が特に重要なため、早くスタートさせればさせるほど有利になります。
なお、筆者がお勧めする理想的なスケジュールは以下の通りです。
時期(勉強開始年=1年) | 項目 |
---|---|
1年4月〜9月 | 専門学校入学 |
2年12月 | 短答式試験本番 |
3年8月 | 論文式試験本番 |
なお、基本的にどの時期からでも勉強を開始することは可能なため、公認会計士資格スクールに入学した時期が変則的な場合は、どの年度の短答式試験と論文式試験を狙うかを講師やスタッフの方に相談するのが良いと思います。
ダブルスクール生の1日
筆者の実体験を元にダブルスクール生のある1日を【大学がある日】と【休日】別に再現してみました!
【大学がある日】
時刻 | 内容 |
---|---|
7時 | 起床 |
8時 | 大学へ出発 |
9時〜12時 | 図書館で自習 |
12時〜13時 | お昼 |
13時〜16時30分 | 大学の講義2コマ受講 |
17時〜18時 | 図書館で自習 |
18時〜19時 | 軽食・休憩・移動 |
19時〜21時 | 予備校の講義 |
22時 | 帰宅 |
【休日】
時刻 | 内容 |
---|---|
8時 | 起床 |
9時 | 予備校へ向けて出発 |
10時〜12時 | 予備校の自習室で自習 |
12時〜13時 | お昼 |
13時〜18時 | 予備校の自習室で自習 |
19時 | 帰宅 |
19時〜 | 自由時間 |
ちなみに、行き帰りの通学時間も理論問題や暗記科目の勉強時間に充てていました。
では、最後に筆者の体験を踏まえ、ダブルスクールでのちょこっとアドバイスをさせていただきたいと思います。
ちょこっとアドバイス
可能であれば仲間は作ったほうが良い
筆者には当初、十数名の公認会計士を目指す仲間がいましたが、一人また一人とやめていき、論文式試験を目指す頃には独りぼっちになりました。
1日中、誰とも話さずに勉強だけを続ける←これ、想像以上にきついです。
休憩時間やお昼に話すだけでもかなりの気分転換になると思いますので、仲間を作れるのであれば作ってくださいね。
2.順位に縛られない
公認会計士資格スクールでは答案練習が日々行われ、成績に順位がつくことが多々あると思います。
筆者は一時期、答案練習の順位に囚われ、順位を維持するための勉強をしてしまいました。(先に克服すべき重要論点ではなく、次回の答案練習の出題範囲を予習をしていた。)
しかし、これダメな勉強法です。
重要なのはいかに一発勝負の本番で点数を取るかです!
答案練習に縛られた勉強ではなく、試験本番をゴールに見据えた勉強をして下さい。
公認会計士資格スクールでの順位なんてどうでもいいのです!本番で合格点を叩き出した者が勝者だ!!
終わりに
ダブルスクールが始まると、精神的にも体力的にもきつい生活となり、思うように勉強がはかどらない日も出てくると思います。
そんなとき、真面目な方は自身を責めてしまうかもしれませんが、そんな必要はありません。
十分頑張っています。
勉強と真剣に向き合う自分をたまには褒めて労ってあげてください^^