【結論】公認会計士試験は中堅大学でも全然受かる!資格に強い大学と併せてご紹介!

公認会計士

 

公認会計士って中堅大学でも受かるのかな?

3大国家資格と言われる公認会計士ですが、どんな人が合格しているのか、また中堅大学出身でも合格できるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。

結論を先にお伝えしますと、公認会計士試験は中堅大学でも全然受かります!勉強さえすれば誰でも合格できるのが公認会計士試験です。

今回は中堅大学でも公認会計士試験に合格できる理由及び合格者の多い大学について、データ等を元に解説していきたいと思います。

現役の公認会計士が丁寧に解説しますので、是非最後までお付き合いいただけると嬉しいです!

公認会計士試験は中堅大学でも受かるの?

結論から申し上げますと、中堅大学でも全然合格できます!

言ってしまえば、公認会計士試験は勉強さえすれば誰でも合格できる試験です。

その事実はデータ上にも現れていますので、次で詳しくみてみましょう。

データでみる合格者の分布

以下は公認会計士・監査審査会が公表している「令和5年公認会計士試験 合格者調」から学歴別の合格者数を抜粋したものです。

区分 願書提出者 論文式受験者 合格者 合格率(%) 合格率(%)
(A) (B) (C) (C)/(A) (C)/(B)
大学院修了 1,009 298 39 3.9 13.1
会計専門職
大学院修了
719 314 29 4.0 9.2
大学院在学 138 35 15 10.9 42.9
会計専門職
大学院在学
195 39 17 8.7 43.6
大学卒業
(短大含む)
8,892 1,945 670 7.5 34.4
大学在学
(短大含む)
6,740 1,195 652 9.7 54.6
高校卒業 2,073 269 95 4.6 35.3
その他 551 97 27 4.9 27.8
合計 20,317 4,192 1,544 7.6 36.8

見ていただくと分かる通り、なんと高卒でも一定割合の合格者がいます。

このように公認会計士試験は高卒でも合格できるため、中堅大学だろうと、どこだろうと努力次第でいくらでも合格できることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

つまり、公認会計士試験に学歴は一切関係ないのです!

公認会計士試験と学歴に関係がないことについては別記事で詳しく解説していますので、良ければ併せて読んでみて下さいね(^^)

公認会計士に学歴関係ないって本当?受験資格から職場の実態までお話しちゃうよ!

また、公認会計士と大学の学部との関係性が気になる方は以下の記事も必見です!

公認会計士になるには学部選びが重要?学部による有利不利を解き明かします!

でも受かりやすい大学とかはあるんでしょ?

公認会計士試験と学歴に関係はないとお伝えしましたが、もちろん合格者を多く輩出している大学はありますので、次でみておきたいと思います。

公認会計士試験の合格者が多い上位大学

以下は慶応義塾大学の三田会が集計・公表をしている公認会計士試験合格者数から抜粋したものになります。

注目していただきたいのは、過去5年間のいずれにおいても、上位5位を占めている慶應義塾大学、早稲田大学、中央大学、明治大学の4大学です。

なお、大学別の合格率は別記事でも詳細に解説しています。時間があれば読んでみて下さいね↓

公認会計士試験の合格率を大学別にご紹介!資格に強い大学はここだ!!

ではこれらの大学はどうして合格者が多いのでしょうか。次で詳しく解説します。

合格者が多い理由

前述の通り、公認会計士試験は勉強さえすれば誰でも合格できる試験です。学歴は一切関係ありません。

そのため、公認会計士試験は”この大学に通っているから合格する”というよりは、勉強することに慣れていたり、周囲の環境が整っている等の理由で公認会計士を目指す母集団自体の人数が多い大学が、結果として、合格者を多数輩出しているというのが実際のところだと思います。

例えば、上位4大学(慶應義塾大学、早稲田大学、中央大学、明治大学)は次のような環境が整っています。

慶應義塾大学

慶應義塾大学は公認会計士の学内ダブルスクールの開校はないものの、大学生協と資格スクールの連携が強く、また商学部には会計研究室という受験生をサポートする機関があります。

さらに、「公認会計士 三田会」による先輩会計士と受験生との交流の機会も設けられており、縦のつながりが強いのも特徴です。

このように公認会計士になるためのプラン・道筋、交流の場を大学側が提供してくれるため、公認会計士を目指す人が自然と多くなり、結果的に大学別合格者数で例年、首位を取り続けています。

早稲田大学

慶應義塾大学に次いで合格者が多いのが、早稲田大学です。

早稲田大学には商学部が支援する早稲田大学公認会計士講座(WUCPA)があり、 学部・学年関係なく日商簿記検定2・3級の指導を受けることが出来ます。大学が支援する機関のため、割安な価格で受講できるのが特徴です。

このように公認会計士を目指すきっかけとなる簿記検定の指導を大学側が安価で実施してくれるため、その流れで公認会計士を目指す受験生が多いと考えられます。

中央大学

中央大学では大学の学内に「経理研究所」という公認会計士や簿記検定試験のためのダブルスクールを開校しています。

通学時間ゼロ、受講料は予備校等の半額以下、学部・出身高校は関係なしで、中央大学出身の講師陣が手厚く合格までフォローをしてくれます。

このように大学内に公認会計士を目指すダブルスクールがある場合、仲間やライバルが作りやすい環境にあるため、お互いに高め合いながら皆で合格まで勝ち取れることが多いです。

明治大学

明治大学にも「経理研究所」があり、公認会計士試験や簿記検定の合格を目指す人のために様々な講座(簿記検定3級〜1級は経理研究所、それ以降は提携専門学校へスライド)を開設しています。

さらに、明治大学では大学現役中に合格すると、なんと報奨金がもらえます。

このように経理研究所で公認会計士の基礎となる簿記検定の講座を実施していることから、自然とその流れで公認会計士を目指す人が多いのはお分かりいただけるのではないでしょうか。

なるほど。合格者数上位の大学にはこういう環境が整っているのか!

 

中堅大学で公認会計士に強い大学も知っておきたいな。

公認会計士試験の合格者が多い中堅大学

公認会計士に強い中堅大学として有名なのが「専修大学」です。

専修大学では大原学園との提携により、1年目は大学のキャンパス内で、2年目以降は大原学園に通学して、会計士講座を受講することができます。

その成果は着実に表れており、2023年には3年次合格6名を含む現役11名、卒業生も含めると計29名が公認会計士試験に合格しています。

専修大学は要チェックね!

では最後に少し話は逸れますが、筆者が考える公認会計士試験に受かる人の特徴についてご紹介したいと思います。

公認会計士試験に受かる人の特徴

自身の経験や受験時代の仲間の傾向から筆者が選ぶ公認会計士試験に受かる人の特徴を厳選して3つご紹介します。

公認会計士試験に合格する人の特徴は以下の通りです。

  • 粘り強い人
  • 答練にちゃんと出る人
  • 苦手やミスを放置しない人

それぞれ詳しく解説します。

なお、公認会計士に向いてる人については別の記事でご紹介していますので、是非併せて読んでみて下さい↓

現役が選ぶ公認会計士に向いてる人の特徴7選!あなたの適性をチェックしてみよう!!

粘り強い人

公認会計士試験に合格するにあたり、まず必要なのは「粘り強さ」です。

公認会計士試験は勉強期間が数年に渡る長期戦であり、途中で諦めたくなる場面も何度も出てきます。大学在学中の人は周りが大学生活をエンジョイしているのを横目に、卒業している人は周囲が就職していくのを見ながら、勉強をし続ける必要があるでしょう。

そのため、公認会計士になりたいのであれば、合格まで絶対に勉強を続けるんだ!という強い気持ちと粘り強さが必ず必要になります。

言い換えてしまえば、粘り強さがあれば、どんな人でも合格の可能性があるのが公認会計士試験です。実際に筆者も地頭は悪いですが、粘り強さと気持ちだけでどうにか合格まで辿りつきました(^^;

皆さんも是非、とことん粘りに粘って、公認会計士試験に立ち向かってほしいと思います!

答練にちゃんと出る人

これ、意外と重要なんです。よく、勉強が追いついていないからと、答練に出ない人がいますが、答練はなるべく出ることをおすすめします。

なぜなら、試験本番前に本番と同様の環境に慣れておく必要があるためです。

試験本番は緊張感がある中で、時間配分を行い、問題の優先順位を見分ける必要があります。この点、答練に一切出ずに本番一発勝負で挑むと、周囲に圧倒され、時間配分をミスしたり、緊張で普段と同じ力を発揮できないことが多いです。

そのため、全部ではなくても良いですが、答練は可能な限り出席するようにしましょう。

苦手やミスを放置しない人

当たり前ですが、苦手やミスを放置する人は合格から遠のきます。

たまに、自分の得意なところばかりをやって満足する人がいますが、もちろんそれでは合格はできません。合格する人は自分の苦手な分野をきちんと把握し、1つずつ克服するからこそ合格まで辿り着けるのです。

皆さんも苦手やミスから目を逸らさず、「合格」の二文字を勝ち取れるように頑張って下さい!

まとめ

公認会計士になるために学歴は一切関係なく、努力次第で誰でも合格することができます。

通っている大学で合否が決まるわけではないため、高卒だろうと、中堅大学であろうと、気にせずに目標に向かって進み続けましょう!

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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