公認会計士になるには学部選びが重要?学部による有利不利を解き明かします!

公認会計士

公認会計士になりたいけど、大学の学部って合否に関係するのかな?

公認会計士試験に有利な学部があるなら、そこに入りたいわ。

大学入学前から公認会計士になりたい!と考えている場合、公認会計士試験に有利な学部があるのであれば、是非そこに入学したいですよね。

結論からお伝えすると、公認会計士試験の合否に学部が直接関係することはありませんが、周囲の環境や選択できる授業等との関係で有利になり得る学部は存在します。

そこで今回は、公認認会計士と学部との関係を様々な観点から深堀して解説してみたいと思います!

この記事では一般的な話のみならず、現役会計士の実体験を踏まえた見解や感想も掲載しております。

大学の学部選びの際に、かなり参考にしていただけると思いますので、是非最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!

公認会計士試験の合否と学部との関係性

一般的に言われる学部による有利不利

一般的に学部による有利不利はないと言われています!

実はこの問いについては日本公認会計士協会が回答をしています。

公認会計士のよくある質問Q&Aに掲載されているので見てみましょう。

Q.公認会計士試験に受かりやすい大学の学部はありますか?合格までの平均年数や合格率はどのくらいですか?

A.経済学部、商学部、経営学部といった学部出身者の合格割合が比較的に高いですが、最近では、法学部や理数系学部といった様々な学部の出身者が合格しています。このことから、学部や大学での専攻による有利不利はあまりないと言えるでしょう。 また、合格率は約10%、合格者に占める年齢は20代が8割超、合格者の平均年齢は24.5才です。
出典:公認会計士協会HP

このように基本的にどの学部の出身であっても公認会計士に合格することは可能と言われています。

では次に、大学現役で公認会計士試験に合格した筆者の経験をもとに学部による有利不利があるのかを解説してみたいと思います!

経験から考察した学部による有利不利

結論からお伝えすると、公認会計士試験の合否はどれだけ勉強したかで決まるため、どの学部であっても合格することは可能です。

ただし、以下の観点から商学部や経済学部は他の学部と比較して有利な点があります。

  • 必修科目や選択科目
  • セミナーの開講
  • 周囲の環境

以下で詳しく解説します。

必修科目や選択科目

大学では学部により、必修科目や選択科目が異なります。

特に商学部は財務会計や管理会計、経営学等のお金に関する授業が多いため、公認会計士の試験範囲と被る授業が多くあります。

そのため、専門学校(ダブルスクール)だけでなく、大学の授業でも公認会計士試験の予習復習ができ、勉強時間の面から他の学部の人より有利になります。

(大学の簿記の授業であれば、単位も余裕で取れちゃうかもです^^;笑)

ちなみに公認会計士の短答式、論文式の試験範囲は以下の通りです。

短答式論文式
試験開催日程年2回
(5月、12月)
年1回
(8月)
科目4科目
・財務会計論
・管理会計論
・企業法
・監査論
必須5科目+選択科目
・財務会計論
・管理会計論
・監査論
・企業法
・租税法
・経営学、経済学、民法、統計学の中から1つ
回答方法マークシート形式記述式
合格点総点数の70%を基準として、審査会が相当と認めた得点比率52%の得点比率を基準として、審査会が相当と認めた得点比率

セミナーの開講

大学によっては公認会計士試験や簿記検定試験合格のためのセミナーを開講している場合があります。

セミナーは大学の授業とは別にお金を支払う必要がありますが、大学の補助等により安価で受講でき、現役の公認会計士による指導を受けることもできます。

商学部や経済学部では簿記検定等のためのセミナー情報やパンフレットが配布・掲示されていることが多く、自然と情報が入る点で他の学部よりも有利に働くことがあります。

周囲の環境

やっぱり仲間が多いことって重要なんです!

試験に関する情報を共有できることもそうですが、同じ志を持った仲間やライバルが多いほど一緒に切磋琢磨でき、合格にたどり着ける可能性が高くなります。

特に公認会計士試験は長期戦であり、1日6時間〜10時間の勉強を数年間続けなければなりません。

周囲に同志がおらず、恋愛やサークル、ゼミ等の”The大学生Life”を謳歌しているメンバーに囲まれていると、よほど芯の強い人以外は誘惑に負けそうになると思います。

この点、公認会計士試験を目指す仲間が多くいる商学部は特に恵まれており、合格割合も高くなる傾向にあります。

もちろん、商学部でなくても合格している人はたくさんいますよ!

そのため、筆者の意見としては大学4年間で何が何でも受かりたい!と今から決めている人は商学部を選択することをおすすめします。

ただ、商学部以外の学部に入ってから公認会計士を目指しても決して遅いわけではありません(実際、筆者も商学部の出身ではありません)ので、皆さんも自分の将来としっかりと向き合い、進むべき道を決めていただけたらと思います^^

ちなみに、公認会計士を目指す大学生のためのスケジュールも以下の記事で公開しておりますので、良ければ併せて読んでみて下さいね!

公認会計士を目指す大学生のためのスケジュール!【現役会計士が徹底解説!】

では次に、ご存知ない方もいると思いますので、公認会計士の受験資格についても確認しておきましょう。

公認会計士の受験資格

公認会計士試験を受験するにあたり学部や学歴は一切必要ありません!

これは公認会計士試験の運営を担う公認会計士・監査審査会のHP(公認会計士試験に関するQ&A)においても明確に記載がなされています。

Q.公認会計士試験に受験資格の制限はありますか?

A.受験資格の制限はありません。年齢、学歴、国籍等にかかわらず、どなたでも受験することができます。
出典:公認会計士・監査審査会HP

ちなみに、公認会計士と学歴の関係については以下の記事で詳しく解説してますので、良ければ併せて読んでみて下さいね^^

俺は商学部に行くぜ!

法律も学びたいから法学部に行きながら会計士の勉強しよーっと!

皆さんは行きたい学部は決まりましたか?^^
では、最後に公認会計士試験に強い大学をみておきましょう!

公認会計士試験に強い大学

以下の表は慶応義塾大学の三田会が公表している情報をもと算定したものです。

見ていただくと分かる通り、過去5年間のいずれにおいても慶應義塾大学、早稲田大学、中央大学、明治大学の4大学が上位4位を独占しており、大学在学・卒業者全体の約4割を占めていることが分かります。

この4大学はなぜ、ここまで合格率が高いのでしょうか。

これらの大学が公認会計士試験に強い理由は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せて読んでみてください^^

公認会計士試験の合格率を大学別にご紹介!資格に強い大学はここだ!!

まとめ

学部による有利不利は多少なりともありますが、最終的に合否を分けるのは勉強時間と合格したい!という強い気持ちです。

大学4年間は今後の人生を決める大切な時間でもあるため、自分としっかりと向き合い、進むべき道を決めてほしいと思います。

皆さんの輝く未来を応援しています!

 

 

 

 

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