公認会計士は激務って本当?ワークライフバランス含め大暴露しちゃいます!

公認会計士

公認会計士は激務って聞くけど、本当かしら。家庭との両立ができるか不安ね。

監査法人がどれくらい忙しいのか知りたいな。

 

 

 

将来の職業として公認会計士を考えている場合、仕事がどれくらい忙しいかは重要な問題ですよね。

実際のところ、公認会計士は激務ですが、年間を通して激務が続くわけではありません。

今回の記事では公認会計士の激務状況を残業時間やワークライフバランスの観点を交えて解説していきたいと思います。

この記事を読むことで皆さんの激務に関する不安や疑問が少しでも解消されたら嬉しいです!

大手監査法人勤務経験者のコメ子が丁寧に解説しますので、是非最後までお付き合い下さい(*^^*)

公認会計士はやっぱり激務?

激務状況

結論からお伝えすると…
公認会計士は確かに激務です。
ただし、時期により忙しさの度合いが大きく変わります!

「どの時期が忙しいか」については後述しますね

公認会計士といえば、会計のプロフェッショナル集団であり、頭の回転が速く、PC操作もお手のもの!ですが、それでも繁忙期は月100時間近くの残業を行います。

筆者も繁忙期はエナジードリンクが欠かせませんでした(^_^;)

ですが、もちろん1年間これが続くわけではありません。年間を通してこんなに働いていたら、体を壊す上に労働基準法に引っかかってしまいますからね。

これが前述した「時期次第」の意味です。

公認会計士(特に監査法人の場合)は1年間の中で繁忙期と言われる時期があり、その時期は死にものぐるいで働きますが、閑散期は意外と長期で休みが取れたりと時期により忙しさに差がある職種です。(ただ、近年は人手不足が深刻化しているため、閑散期でも駆り出されてしまうことがあるので注意してください。)

ちなみに、監査法人の場合の激務状況は以下の通りです。

激務状況補足
1月、2月○(まあまあ激務)12月決算会社を担当すると急に激務になります。
3月△(ちょこっと激務)4月からの繁忙期に向けて事前にできることをやります。月末には棚卸立会に行きます。
4月、5月◎(激務!!!)監査法人の繁忙期です。仕事一色の生活になります。
休日出勤もあります。
6月✕(激務でない)長期休暇を取りやすいです。
7月△(ちょこっと激務)監査計画及び第1四半期レビューがあります。年間の監査スケジュールを計画し、クライアントに説明に行ったりするため、職位が上の人ほど忙しくなります。
8月✕(激務でない)長期休暇を取りやすいです。
9月✕(激務でない)内部統制監査や期中監査手続等を行います。そこまで忙しくないです。
10月△(ちょこっと激務)第2四半期レビューがあります。
11月、12月✕(激務でない)内部統制監査や期中監査手続等を行います。そこまで忙しくないです。

〜小話〜

先ほど公認会計士はPC操作もお手のもの!と記述しましたが、実はコメ子はPC知識ゼロの状態で監査法人に入社しました^^;

監査では特にExcelを使用しますが、Excelなんて大学でも3回程しか触れたことがなく、入社から半年間は監査に加えてPC操作にかなり苦戦しました。

先輩が余裕でブラインドタッチをしている中、コメ子はキーボードを凝視し、打ち終わった後に画面上に並んだ不明な文章を直すという作業を繰り返します。

今思うとなかなかヤバい新人でした^^;

それでも会計士の先輩は面倒見が良いので、こんなふざけた奴もちゃんと育ててくれます!

ただ、PC操作に慣れておくだけでも、新入社員としてはかなり心にゆとりが持てると思いますので「入社前に何かしたほうが良いことはあるかな?」と迷われている方は是非、PCに慣れておくことをオススメします!

では次に、時期による忙しさの違いを実際の残業時間をもとにみていきたいと思います。

残業時間

実際にコメ子が大手監査法人で働いていた時の平均残業時間は約35時間/月です!

月別の残業時間は以下の表をご覧下さい。

時期により忙しさにかなりの差があることがお分かりいただけると思います。

4月、5月は残業がすごいわね!

なお、残業時間については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてみて下さい^^

公認会計士の残業時間ってどれくらい?現役の私が徹底解説しちゃいます!!

では次に、公認会計士(監査法人)の繁忙期がどのようなものなのかみていきましょう。

繁忙期の1日

繁忙期は深夜残業&休日出勤が当たり前です。(働き方改革が推進されてからは日曜日は休めるようになりました^^;)

ここではそんな繁忙期のある1日をご紹介します。イメージを湧かせながら読んでみて下さい!

【前提】監査法人に入社して1年目〜3年目ぐらいの1日=インチャージになる前のスタッフの1日
時間項目コメント
9時〜9時30分出社もっと早い時刻から出社している人もいます。基本的に繁忙期はクライアントに直接集合し、クライアントの会議室を借りて作業をします。
9時30分〜11時45分増減分析・実証手続・クライアントへの質問、追加資料依頼各個人に勘定科目(※)の分担が割り当てられ、期日までに担当した勘定科目が正しく財務諸表に表示されていることを証明する必要があります。
新人さんの場合、重要性が低かったり、手続きが簡単な勘定科目(現預金や買掛金等)を担当することになります。
11時45分〜13時ランチお昼はみんなで外に行きます。
13時〜19時増減分析・実証手続・クライアントへの質問、追加資料依頼繁忙期は時間との勝負です!どんどん分析&手続きをし、クライアントに質問しないと終わりません。
19時〜23時調書作成監査で実施した手続きは監査調書に残す必要があります。
上席者が調書をレビューし、OKが出てやっと手続きが完了です。
また、クライアントに遅くまで残れない場合、自社に戻って作業をする人が多いです。
23時退社繁忙期は残業を覚悟しましょう^^;

※勘定科目:現金、預金、借入金、売上、給料等の会社の取引を記録するために性質別に分類した項目

ちなみに、公認会計士の仕事内容や1日は以下の記事で詳しく解説していますので、良ければ併せて読んでみて下さいね^^

公認会計士の仕事内容や1日ってどんな感じ?繁忙期・閑散期のスケジュール例をご紹介!

ここまで忙しいと、プライベートとの両方が心配よね。

次はワークライフバランスの観点から解説させていただきます。

ワークライフバランスって大丈夫?

ぶっちゃけると…

超優秀な方以外はワークライフバランスを50:50に保つのは難しいです。年間を通してワーク70:ライフ30ぐらいの感覚です。(繁忙期はワーク95:ライフ5ぐらいかな^^;)

なぜここまで忙しいかというと、公認会計士(特に監査法人)は中間層の離職率が高く、人手不足が続いているため、一人当たりの業務量がかなり多いためです。

そのため、「毎日、定時ダッシュが良い!」という方にはキツい職業になります。

この点、監査法人側でも激務により離職が多いことは課題としており、職員の負担を減らす動き(※)は積極的に行っていますが、まだまだワーク寄りの生活になっているのが実態です。

※職員の負担を減らす動きの例
多くの監査法人では繁忙期以外は、夜の時間帯及び土曜・日曜のPCの利用を不可にしたり、監査アシスタントと呼ばれるサポート職員を多数雇い、会計士でなくても良い業務は彼らに振り分ける等の工夫をしています。

なお、監査法人には良い面もあり、産休・育休制度はきちんとしていることから、女性でも社会復帰はしやすい環境にあります。

少数ですが、男性で育休を取っている方もいます。とは言いつつも、女性で子供を育てながらマネジャーと呼ばれる管理職以上に就いている人がまだまだ少ないのが残念なところです^^;

ちなみに大手監査法人の職位は以下のように分かれています。

  • スタッフ(新入社員はここからスタート!)
  • シニア(インチャージ(現場責任者)を複数社持ち始めます)
  • マネジャー(ここから管理職扱いで残業代がつきません)
  • シニアマネジャー(マネジャーを数年間務めた後に昇格します)
  • パートナー(監査報告書にサインをする人です)

まとめ

今回は公認会計士の激務状況についてご紹介しました。

会計士は激務ですが、その分お給料も高いので、繁忙期を乗り越えられる方にとっては良い職業なのかもしれませんね。

ただどんな時でも健康が第一ですので、この記事を読まれている皆さんは無理はせず、自分に合った働き方を見つけてもらえたら嬉しいです!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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