公認会計士の仕事内容や1日ってどんな感じ?繁忙期・閑散期のスケジュール例をわかりやすくご紹介!

公認会計士
会計士って名前は知っているけど、何をしているかはいまいちピンとこないわよね。

公認会計士の1日ってどんな感じなんだろう?

「公認会計士」という資格は知っていても、実際の仕事内容まで説明できる方はなかなかいないのではないでしょうか。

コメ子もよく周囲の方から「公認会計士って何をしているの?なんか難しそうだよねー」と言われます。

そこで今回は、皆さんを公認会計士の世界にご招待したいと思います!笑

この記事を読むことで公認会計士の仕事内容や1日がどのようなものなのかが少しイメージいただけると嬉しいです^^

現役会計士のコメ子が丁寧にお伝えしますので、是非最後までお付き合い下さい!

公認会計士の仕事ってなに?

ここでは公認会計士の主な仕事を4つ簡単にご紹介します!

《公認会計士の主な仕事》

  • 監査
  • 税務
  • コンサルティング
  • 組織内会計士

監査

皆さんも「公認会計士といえば監査!」というイメージがあるのではないでしょうか。

会計監査(=以降、監査)は公認会計士に認められた独占業務です。つまり、公認会計士の資格を持っている人しかできないお仕事ということですね!

監査では企業(担当クライアント)が作成した財務諸表を確認し、その情報が正しいかを検証します。

監査について、すごーく簡単な例を出すと、3月31日時点で企業の財務諸表に「現金50万円」と載っていたら、本当にその50万円が存在するのかを現物を見て確かめたりします。

ちなみに、日本にはBIG4と呼ばれる国際的な巨大会計事務所グループ(EY、Deloitte、KPMG、PwC)と提携している4つの大手監査法人がありますので、監査法人に就職したい方は名前だけでも頭の片隅に入れておいて下さい^^

  • 新日本有限責任監査法人(EY)
  • 有限責任監査法人トーマツ(Deloitte)
  • 有限責任あずさ監査法人(KPMG)
  • あらた有限責任監査法人(PwC)

税務

公認会計士の資格を持っていると申請するだけで、税理士の登録もできちゃうってご存知でしたか?^^

これも公認会計士が人気な理由の一つです。税理士資格も習得するのはとても大変なため、それなら両方取れる公認会計士を目指そう!と考える人が多いようですね。(ちなみに税理士を取っても公認会計士の資格は取れません。)

また、例えば、税理士事務所は新卒というより監査法人を経験した後に自ら開業したり、転職する人が多い印象です。

コンサルティング

税務同様、監査法人を経てから転職する人が多いですが、新卒でコンサルティング業界に入る人もいます。

コメ子はコンサルティング業界は行ったことがありませんが、知人を見ていると、ものすごく忙しいものの、やりがいがあり楽しく仕事をしている人が多い印象です。

一般的な会計関連のアドバイザリー業務だけでなく、企業再生やM&A、IPO支援等、様々な分野のコンサルティング業務に公認会計士が関わっていますよ^^

組織内会計士

組織内会計士としては一般会社のCFO(最高財務責任者)や経理部員など、会計に携わる仕事に就く人が多いです。

公認会計士は会計の分野では最高峰の資格とされているため、一般企業でも大いに活躍の場があります。

公認会計士の1日をご紹介!

会計士は独占業務である監査の場合でも、規模や決算期の異なるクライアントを複数社担当します。

また、時期や担当するクライアントごとに実施する手続きやチームメンバーも異なるため、インチャージ(現場責任者)クラス以上は日ごとにやらなければならないことを自ら考え、クライアントやチームメンバーとやり取りすることが求められます。(日々やることを上から指示されるわけではないので、よく言えば裁量権があるとも言えます^^;)

そのため、一概に「これが公認会計士の1日だ!」とお伝えすることは難しいことから、今回は以下を前提とした公認会計士の1日をご紹介します!

【前提】監査法人に入社して1年目〜3年目ぐらいの1日=インチャージになる前のスタッフの1日

【閑散期:例えば9月、11月、2月】

時間項目コメント
9時〜9時30分出社意外と出社時刻は遅いです。チームにもよりますが、年間の3分の2程は自社ではなく、担当クライアントへ直行直帰します。
9時30分〜11時45分内部統制監査や実証手続クライアントに必要な資料を提出してもらい、証憑突合(例えば、会社が費用項目に計上している交通費とタクシーの領収書の金額が合っているかを確認する等)の手続きを行います。
11時45分〜13時ランチお昼の時間は固定されていないため、作業のキリが良いところでレッツ・ゴー!
なぜか会計士は一人ではなく、みんなで外食する傾向があります。笑
13時〜16時内部統制監査や実証手続の続きクライアントへの質問事項や追加で必要な資料等についてもまとめます。
16時〜17時クライアントに質問&追加資料の依頼意外かもしれませんが、会計士は1日1回はクライアントの方と話します。コミュニケーション能力が相当磨かれる職場です。
18時退社退社時刻はクライアントによってマチマチです。遅くまでいてもよい会社もあれば、早めに退社を促される会社もあります。

【繁忙期:例えば4月、5月】

時間項目コメント
9時〜9時30分出社もっと早い時刻から出社している人もいます。基本的に繁忙期はクライアントに直接集合し、クライアントの会議室を借りて作業をします。
9時30分〜11時45分増減分析・実証手続・クライアントへの質問、追加資料依頼各個人に勘定科目(※)の分担が割り当てられ、期日までに担当した勘定科目が正しく財務諸表に表示されていることを証明する必要があります。
新人さんの場合、重要性が低かったり、手続きが簡単な勘定科目(現預金や買掛金等)を担当することになります。
11時45分〜13時ランチお昼はみんなで外に行きます。
13時〜19時増減分析・実証手続・クライアントへの質問、追加資料依頼繁忙期は時間との勝負です!どんどん分析&手続きをし、クライアントに質問しないと終わりません。
19時〜23時調書作成監査で実施した手続きは監査調書に残す必要があります。
上席者が調書をレビューし、OKが出てやっと手続きが完了です。
また、クライアントに遅くまで残れない場合、自社に戻って作業をする人が多いです。
23時退社繁忙期は残業を覚悟しましょう^^;

※勘定科目:現金、預金、借入金、売上、給料等の会社の取引を記録するために性質別に分類した項目

繁忙期や残業については以下の記事でも詳しく解説してますので、良ければ併せて読んでみて下さい^^

公認会計士の残業時間ってどれくらい?現役の私が徹底解説しちゃいます!!

公認会計士は激務って本当?ワークライフバランス含め大暴露しちゃいます!

おわりに

僭越ながら、会計士のちょこっと先輩であるコメ子より2つアドバイスさせていただき、おわりとさせていただきます!

①監査法人に入社した場合はインチャージを経験すると監査の全体像が分かるようになると言われています。

そのため、入社して自分の担当業務に余裕をもてるようになったら、インチャージの一日の仕事内容を観察すると監査の流れが掴めるようになると思います。

②「公認会計士」の資格は将来の仕事において、多くの選択肢と可能性を与えてくれます。

色々なことをやってみたい!という人には特に価値ある資格になると思いますので、興味のある方は資格GETを目指してみて下さい^^

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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