簿記2級をいきなり受験するのはアリ?受けてはいけない人の特徴と併せてご紹介!

簿記検定

簿記3級を飛ばして、いきなり簿記2級を受験するのはいいのかな?

簿記2級の合格を目指す方の中には簿記3級は受験せずに、いきなり簿記2級を受けたい!という人も多いと思います。

結論から申し上げますと、簿記2級をいきなり受けるのは全然OKです!(ただし、簿記3級から受けたほうが良い人もいます。)

今回はいきなり簿記2級を受けて良い理由や受けない方が良い人(簿記3級から受けたほうが良い人)の特徴を解説していこうと思います。

公認会計士、簿記1級〜3級保有の筆者が丁寧に解説しますので、是非最後までお付き合い下さい^^

簿記2級はいきなり受けて良いの?

簿記2級をいきなり受けるのは全然OKです!

まずは世の中の声を聞いてみましょう。

世の中の声

このように、簿記2級をいきなり受けた方がたくさんいることが分かりますね。

では、次に簿記2級をいきなり受けて良い理由をみていきましょう。

受けて良い理由

今回は簿記2級をいきなり受けて良い理由を以下の観点から解説します。

  • 受験資格
  • 転職・就職面
  • 金銭面
  • 勉強面

受験資格

簿記検定の受験資格については商工会議所のホームページに掲載されています。

Q.受験するための条件はありますか?

A.商工会議所の検定試験では、学歴、年齢、性別、国籍は一切問いません。
DCプランナー1級や日商マスターなど、一部の上級試験を除けば、誰でも受験することができます。
小学生から大学生、社会人、主婦、高齢の方まで、幅広い方々が、専門的な知識・スキルを身につけて活躍するために、また、自分自身のステップアップに役立てるために活用しています。

Q.下位級から順に受けなくてはいけないのですか?

A.商工会議所の検定試験は、どの級(クラス)から受験していただいても構いません。例えば、3級に合格していなくても、2級あるいは1級を受験できます。
ただし、初めて学ぶ場合は、基礎的なレベルである下位級から順に受験していった方が、スキルアップの近道だと思われます。
また、単に検定試験に合格することを目的とするのではなく、内容を体系的に習得することを求めるのであれば、下位級から順に受けていくことをお奨めします。

引用:商工会議所ホームページ

このように、簿記検定には受験のための条件がなく、また下位の級から取得しなければならないという要件もありません。

そのため、簿記3級を飛ばしていきなり簿記2級から挑戦することも全く問題ないです。筆者の周りにも簿記2級から受験した人が複数名いますよ^^

転職・就職面

一般的に企業から評価をされるのは簿記2級からと言われています。そのため、簿記3級を飛ばして簿記2級から取得するのは効率的で全然OKと言えます。

Q.何級まで取得すれば、就職や転職に有利ですか?

A.2級以上を取得すれば、履歴書へ記入することで就転職に有利に働くと言われています。2級を取得すると、 株式会社の財務諸表が読めて、ビジネスで必要なコスト感覚がわかる人材として評価されます。そのため、会計事務所、経理部門の他、営業職、小売り、販売職、商社、金融、コンサルティング業界等、様々な業界や職種への就職・転職に有利になります。

引用:資格の学校TAC よくあるご質問

Q.合格すると就職に役立ちますか?

A.簿記を学習すると企業の財務諸表(決算書)を読むための基本が身に付きます。就職活動において、優良企業を見分けることや、企業研究・面接・エントリーシート作成など、多くの場面で生かすことできます。また、仕事で簿記を生かすためには、2級の知識を身に付けることを推奨しています。簿記2級は企業も高く評価している資格であり、大きな武器になるといえます。

引用:資格の大原 よくある質問

なお簿記3級も、もちろん意味ある資格ですので、簿記3級について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみて下さい^^

簿記3級は取っても意味ないの?いや、そんなことないでしょ!

金銭面

金銭面からみても、簿記2級から受けるのは良いと言えます。

当然のことながら、簿記3級と2級を両方受験するより、簿記2級をいきなり受けるほうが受験料や参考書代、予備校費用は安く済みます。(簿記3級と2級の割安セットプランを出している予備校もあります。)

参考までに各級の受験料を記載しておきますね^^

受験料
3級2,850円
2級4,720円
1級7,850円

勉強面

もちろん、簿記2級に受かるためには簿記3級の理解が必須なため、簿記3級も併せて勉強する必要があります。

しかしながら、簿記3級と2級を併せて勉強する方が、それぞれ個々に受験するよりも勉強時間は短縮できると考えられます。

例えば、簿記3級を受験後、時間が経ってから簿記2級を受験しようとする人は、3級の復習から行う必要があり、時間のロスが生じますよね。

また、簿記3級と簿記2級では重要論点が異なるため、簿記2級で出題されやすい論点に力を入れて勉強するほうが、時間的にも効率的と言えます。

なるほどね。でも、どんな人でもいきなり簿記2級を受けていいのかしら。

では次に、簿記2級をいきなり受けない方が良い人の特徴をみておきましょう。

簿記2級をいきなり受けない方が良い人

簿記2級をいきなり受けない方が良い人(簿記3級から受けたほうが良い人)は以下の通りです。

  • 目指している資格が簿記1級以上の人
  • 1つずつ理解していくタイプの人
  • 挫折しやすい人

詳しく解説します。

目指している資格が簿記1級以上の人

筆者は簿記2級より上の簿記1級や税理士、公認会計士等を目指すのであれば、基礎である簿記3級から受験したほう良いと考えています。

難しい試験ほど、基礎を固めておくことが重要であり、基本をおろそかにすると必ずどこかで躓くことになります。

簿記2級の合格だけを目指すのであれば、簿記3級を飛ばしても良いですが、それ以上の資格に挑戦するのであれば、出来るだけ基礎からしっかりと学ぶことをおすすめします。

1つずつ理解していくタイプの人

これは人それぞれですが、基本から1つずつ理解しないと次に進めないタイプの人(筆者はこのタイプです)は簿記3級から受けたほうが良いと思います。

簿記は普段の生活では馴染みのない用語や計算がたくさん出てきます。簿記3級に合格するだけでもかなりの勉強時間が必要です。

基本から1つずつ理解していきたい人は簿記3級と2級を同時に勉強すると、頭の中が混乱してしまう可能性が高いため、簿記3級から着実に習得していくことをおすすめします。

挫折しやすい人

簿記2級というと、資格ランキングでも常に上位を占め、大人気の資格ですが、簿記をゼロから始める人にとっては内容的にもかなり難しく、実際のところ合格率も低いです。

合格率
162(2022.11.20)20.9%
161(2022.6.12)26.9%
160(2022.2.27)17.5%
159(2021.11.21)30.6%
158(2021.6.13)24.0%

簿記2級は難易度的にもかなり高いため、挫折しやすい人はまずは簿記3級から受験して、少しずつ自信をつけていくのが良いと思います。

では最後に簡単に簿記2級と3級の勉強時間をご紹介しておこうと思います。

簿記2級と3級の勉強時間

簿記3級の勉強時間

簿記3級の勉強時間は約100時間と言われています。意外と100時間って多いですよね(^_^;)

詳しくは以下の記事でご紹介しておりますので、併せて読んでみて下さい^^

【簿記検定3級の勉強時間】社会人が合格するには100時間!?効果的な勉強法と併せてご紹介

簿記2級の勉強時間

簿記2級の勉強時間は約200〜250時間と言われています。(簿記3級レベルの知識があることを前提とした学習時間)

そのため、簿記2級をいきなり受験して合格するためには簿記3級と併せて約300〜350時間は勉強する必要があるということですね。

具体的に計算してみましょう。

例えば、平日2時間、土日5時間ずつ勉強した場合(1ヶ月は平日20日間、土日8日間として計算)

1ヶ月の勉強時間=2時間×20日+5時間×8日=80時間

必要な勉強期間=350時間÷80時間=約4ヶ月超

最低でも約4ヶ月程は勉強が必要ということになりますね。

なお、詳しくは以下の記事でご紹介しておりますので、併せて読んでみて下さい^^

【簿記検定2級の勉強時間】社会人が合格するためには〇〇時間必要!

まとめ

簿記2級をいきなり受けるのは全然アリですが、簿記3級から着実に習得したほうが良い人もいます。

そのため、今回ご紹介した特徴を自身と照らし合わせて、どの級からスタートするのが良いか考えてみてくださいね。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!

 

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