【簿記検定3級の勉強時間】社会人が合格するには100時間!?効果的な勉強法と併せてご紹介

簿記検定

会社に資格支援制度があるけど、簿記検定3級って社会人でも受かるのかな?

仕事で伝票を起票する機会が多くて…簿記の知識があるといいって聞いたのよね。

仕事で簿記の知識が必要になった方、会社の資格支援制度で簿記検定に興味を知った方など、社会人になると意外と簿記に触れる機会ってありますよね。

その一方…

“簿記検定3級を受けたいけど、どれくらい勉強すればいいの?”

“仕事と勉強、両方できるかな”

など疑問や不安に思われることも多いのではないでしょうか?

そこで今回は社会人でゼロから簿記検定3級を目指す方向けに、必要な勉強時間や学習方法等をイチから解説していこうと思います。

ちなみに、先に重要なことをお伝えさせていただくと、簿記検定3級は独学&短期間で合格できます!

僭越ながら、現役会計士の筆者(簿記検定1級〜3級も合格しているのでご安心を^^;)がこれまでの経験も踏まえて、アドバイスさせていただきます。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

勉強時間

一般的に、簿記検定3級合格までに必要な勉強時間は約100時間と言われています。
合格までの勉強時間は簿記関連の資格に強い専門学校でも公表しています↓
・TAC:80~100時間
・クレアール:100~120時間
・LEC東京リーガルマインド:70時間
専門学校により、多少の差はありますが、平均したらおおよそ100時間程度であることがわかりますね。

ちなみに、筆者の実際の勉強時間も計算すると約110時間であり、一般的な数値と近似しています!

 

なお、筆者は”簿記”について一度も触れたことがない状態から勉強をスタートさせたため、この時間は簿記に関しての知識が全くない初心者が簿記検定3級合格までにかかった総勉強時間と思っていただいて大丈夫です◎

やだ!簿記3級って100時間も勉強しないといけないの!?

100時間と聞いて、そう思われた方も多いのではないでしょうか。

簿記の中では下の級のはずなのに、取得するまでにかなりの時間がかかりますよね(-_-;)

これはなぜでしょうか?

勉強時間の理由とメリット

まず、100時間もかかる理由は、普段馴染みのない単語が出てきたり、単に暗記するだけでなく繰り替えしの計算演習等で知識を身につける必要があるからです。

例えば、借方、貸方、減価償却費、貸倒引当金、繰越利益剰余金等は簿記の世界では当たり前の用語ですが、初めて見る人はチンプンカンプンですよね。

こういった、用語の意味から知識を身につけ、最終的には計算問題を試験時間内に解けるようになる必要があるため、意外と合格までには時間がかかってしまうのです。

仕事で経理業務や仕訳起票等を行っている方々は実務で基礎知識が身についているため、100時間もかからずに合格できる可能性が高いです^^

勉強は長期戦になりますが、簿記3級を取得すれば以下のようなメリットがあります!

  1. 就職・転職活動で役立つ(簿記2級まで持っているとよりgood!)
  2. 会社の財務状況が理解できる

Q3.就職・転職に役立ちますか?

A.役立ちます。一般的に言えることは、資格試験に合格していること自体が「勉強の証」「努力の証」として評価されます。中でも、簿記検定は、企業が求める資格でも上位を占ており、合格者は一目置かれます。

引用:lecよくある質問

Q.合格すると就職に役立ちますか?

A.簿記を学習すると企業の財務諸表(決算書)を読むための基本が身に付きます。就職活動において、優良企業を見分けることや、企業研究・面接・エントリーシート作成など、多くの場面で生かすことできます。また、仕事で簿記を生かすためには、2級の知識を身に付けることを推奨しています。簿記2級は企業も高く評価している資格であり、大きな武器になるといえます。

引用:資格の大原 簿記3級よくある質問

勉強開始時期

筆記による簿記検定は6月、11月、2月の年3回あるため、勉強の開始時期はチャレンジする試験日から逆算して計画しましょう!

勉強スケジュールをいくつかシミュレーションしてみます!

①コツコツ型(毎日平均2時間ずつ勉強する場合)

【計算式】
(合格までに必要な総勉強時間)÷(1日あたりの勉強時間)=100時間÷2時間=50日=2ヶ月弱

①の場合の勉強スケジュールはこんな感じですね↓

勉強開始時期試験月
4月上旬〜中旬6月
9月上旬〜中旬11月
12月上旬〜中旬2月

②平日集中型(平日に平均2時間ずつ勉強する場合)

【計算式】
(合格までに必要な総勉強時間)÷(1ヶ月あたりの勉強時間)=100時間÷40時間(※)=2.5ヶ月

※1ヶ月あたりの平日の日数は20日で計算

③休日集中型(土日等の休日に平均5時間ずつ勉強する場合)

【計算式】
(合格までに必要な総勉強時間)÷(1日あたりの勉強時間)=100時間÷5時間=20日

(合格までに必要な日数)÷(1ヶ月あたりの土日の日数)=20日÷8日(※)=2.5ヶ月

※1ヶ月あたりの土日の日数は8日で計算

社会人だと休日集中型が多いかしら。

②③の場合の勉強スケジュールはこんな感じですね↓

勉強開始時期試験月
3月下旬〜4月上旬6月
8月下旬〜9月上旬11月
11月下旬〜12月上旬2月

もちろん、人によって1日に確保できる時間は異なりますので、忙しい方はもっと長いスパンで計画し、自分にあった最適なプランを考えてみて下さい!

年3回の筆記試験とは別に、随時、商工会議所から指定された試験センターにてネット試験が開催されておりますが、パソコンでの操作となり手間が増えるため、パソコンに自信のある方以外の受験はあまりおすすめしません。

合格ライン

100点満点中70点以上とれば合格です。

この70点という合格ラインは試験の難しさや受験生全体の出来に関わらず毎回、固定になります。

参考までに商工会議所のホームページを載せておきます↓

商工会議所ホームページ

学習方法

予備校などでも講座は開講していますが、簿記検定3級であれば独学でも全然イケちゃいます
学習方法はいくつかのパターンが考えられますが、その前に学習する上で1番大切なことをお伝えします!
簿記検定3級を受けるのであればどの学習パターンを選択したとしても、必ず計算問題や過去問は解くようにしてください。

いま、とっても大事なこと言ったわ。

テキストやweb講座で内容を理解できたつもりでいても、実際に問題を解かないと知識の定着はしませんし、試験本番でケアレスミスや時間配分を誤る結果となります。
では、本題の学習パターンをみていきましょう。
  1. 専門学校に通う
  2.  テキストを購入して勉強する
  3. オンライン講座を受講する

専門学校に通う

簿記検定については「資格の大原」や「TAC」「クレアール」「LEC」等の専門学校で講座が開講されています。

筆者の経験上、簿記検定1級以上は難易度がはるかに上がり、独学だけでの合格は厳しいです。

そのため、簿記検定1級や公認会計士を目指すことを決めている方は、その対策コースに最初から入ったほうが効率が良いかもしれません。

ただ、受験生の中には簿記検定3級を独学で勉強したところ、簿記に興味を持ち、専門学校等でさらに上の資格に挑戦する方もいますので、今後の自身のプランと照らして考えることをおすすめします

 テキストを購入する

書店に行くと、資格に関する本を置いているコーナーに簿記検定の本がありますので、その中で自分に合った本を選んで下さい。

おそらく、テキストは複数あると思いますが、筆者が個人的にテキストを選ぶ際に重視していることは、中身をパラパラと見て、少しでも”ワクワクしたり、やってみたい!”と思える本を選ぶことです。

あまりに中身のない本を選ぶのはダメですが、例えば、ぎっしり文字が敷き詰められていて、白黒だけの分厚いテキストだと、やる前からやる気が削がれてしまいます^^;

【PR】オススメは以下のテキストです!↓参考にしてみて下さい^^

スッキリわかる 日商簿記3級 第13版 [ 滝澤 ななみ ]

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感想(40件)

オンライン講座を受講する

専門学校に通わなくても、ネットで調べるだけでたくさんのオンライン講座が出てくると思います。

【PR】簿記検定3級については以下のようなオンライン講座も開設されてますので、是非検討してみてください↓↓



いつの時代にも求められる税務知識や日商簿記3,2級など経理に役立つ100講座が学べる動画サイト

また、社会人から公認会計士を目指したい方向けの記事も掲載しておりますので、良ければ併せて読んでみて下さいね^^

公認会計士を社会人から目指すのって無理?現役会計士がその真相をデータから読み解きます!

社会人が勉強時間を捻出するには?

基本的にどんな資格であっても勉強さえすれば、合格することが可能ですが、社会人の場合、課題となるのが「どうやって時間を捻出するか」です。

社会人である以上、働かないわけにはいかず、仕事の後は疲れで勉強どころではない方も多いと思います。

そこで今回は私が公認会計士受験生時代に実施していた、時間の生み出し方・効率的に勉強するコツを簡単にご紹介したいと思います!

①朝の時間を有効活用する
②電車はもちろんテキストを持つ(寝ちゃうなら座らない!)
③寝る前は暗記したいことを徹底的に見てから寝る
④運動しながら暗記をする

朝の時間を有効活用する

ご存じの方も多いと思いますが、朝目覚めてからの2~3時間は脳が最も効率よく働く「ゴールデンタイム」と呼ばれています。

仕事をしていると午前中の方が集中力が高く、効率よく働ける方も多いのではないでしょうか。

そのため、会社から帰って来てから勉強をするスケジュールを組むよりも、可能であれば朝、少し早く起きて勉強をした方が確実に効率がいいです。

電車はもちろんテキストを持つ(寝ちゃうなら座らない!)

通勤時の電車では必ず簿記のテキストを片手に持ちましょう!

筆者は受験時代、遠くの予備校に電車で通っていたのですが、座席に座るとすぐに爆睡してしまうため、1時間30分ほどの通学時間はわざと立つようにしていました。

寝る前は暗記したいことを徹底的に見てからすぐ寝る。

これも有名な話ですよね。暗記したい事柄を脳に定着させるためのゴールデンタイムは、寝る前の30分と言われており、寝る直前で行ったことはより忘れにくくなる傾向があります。

なお、念のための注意点ですが、暗記をした後にスマホやPCをいじってから寝ても効果は出ません(^^;

暗記をしたらすぐに寝るようにしましょう!

 

運動しながら暗記をする

これ、私の最大の武器でした。笑

「とりあえず5感を使いまくったほうが絶対覚えやすい!」という独自理論のもと、体を動かしながら、声に出して暗記をしたりしていました。

シェイプアップ効果及び睡眠妨害効果も発動し、かなりお勧めの勉強法です!!

まとめ

今回は社会人で簿記検定3級を目指す場合の勉強時間や学習方法等をご紹介しました。

簿記検定3級は勉強すれば必ず合格できます!

資格の勉強は自身のスキルアップに繋がり、仕事でも役立つ場面が多くあると思いますので、是非チャレンジしてみてくださいね^^

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